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諸外国の森林投資と林業経営―世界の育林経営が問うもの―

編:森林投資研究会

紙版

内容紹介

世界の林業が天然林採取的な林業から人工林育成的林業へと移行しつつある今日、古くから育成的林業に移行した日本では育林経営が厳しい現状にある。世界に目を向けると従来型の農民的林業とTIMOやT-REITといった新たなタイプの育林経営の並存が見られる。それらを実態をもとに考察し、世界の動向の中で日本の育林業を考える書。

目次

はじめに (餅田治之)
第Ⅰ部 日本の製紙企業にみる海外森林投資の歴史と世界の森林投資の今日
 第1章 製紙企業の海外への森林投資の歴史(上河 潔)
 第2章 世界における森林所有と森林投資 ―2016 年版RISIデータから
見た世界の大規模森林経営の活動状況― (餅田治之)

第Ⅱ部 諸外国の林業経営
 第3章 ベトナムにおける農家林業の創出と木材生産の担い手としての
可能性(増田美砂/グエン トゥ トゥイ)
 第4章 インドネシアにおける農民造林(岩永青史)
 第5章 ニュージーランドにおけるパートナーシップ造林(小坂香織)
 第6章 オーストラリアにおけるMIS植林システム(大渕弘行)
 第7章 アメリカにおけるTIMO/REITの林業経営(大塚生美)
 第8章 TIMOによるハンガリーにおけるバイオマス植林(堀 靖人)
 第9章 東アフリカにおけるTIMOの活動(大渕弘行)

第Ⅲ部 補論
 補章1 森林投資国際会議の紹介(上河 潔/大渕弘行)
 補章2 TIMO上位30社のプロフィール(餅田治之)

著者略歴

編:森林投資研究会
【森林投資研究会】
餅田治之 筑波大学名誉教授、大日本山林会副会長
上河 潔 森林・自然環境技術教育研究センター事務局長
元日本製紙連合会顧問
堀 靖人 森林総合研究所研究コーディネーター
大塚生美 森林総合研究所東北支所主任研究員
大渕弘行 産業植林研究会代表、元海外産業植林センター専務理事
増田美砂 筑波大学名誉教授
グエン トゥ トゥイ ベトナム国立農業大学環境学部講師
岩永青史 森林総合研究所林業経営・政策領域主任研究員
小坂香織 筑波大学大学院生命環境科学研究科

ISBN:9784860993573
出版社:海青社
判型:A5
ページ数:225ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2019年09月
発売日:2019年10月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNAL