出版書誌データベース

自然科学や地質学、古代史などの専門家が、岡山県の３大河川の一つ「吉井川」をテーマに多角的に分析。高瀬舟による水運や　鉱物やタタラ遺跡、神社の分布など、流域の自然や人々とのかかわりを多角的に分析した研究書。岡山理科大学『岡山学』研究会の第２弾。

一　吉井川流域の地形と地質
二　吉井川流域の地球化学図
三　タタラでできた湿原
四　吉井川下流の先史時代遺跡
五　吉井川の高瀬舟
六　吉井川を上った瓦、下った瓦
七　吉井川流域の金属生産にかかわる地名と信仰
八　吉井川流域神社の分布について
　　　　　〜データベースによる初歩的研究〜

著：能美　洋介
一九六四年、福岡県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。地形面をコンピュータ上で再現し、それを使った地質や地形の成り立ちについて研究しています。
Yousuke Noumi (2003) Generation of DEM Using Inter-Contour Height Information on Topographic Map．Journal of Geoscience, Osaka City University, 46, 14, p.217-230.

著：関　達也
一九四七年、兵庫県生まれ。岡山理科大学総合情報学部。岡山県内すべての川から堆積物を採取して、県内の地球化学図の作成に取り組んでいます。
「岡山県吉備高原地域の地球化学図」（分担発表）日本地質学会第一〇六年学術大会、一九九九年。「地球化学図から見た元素の移動について」（分担発表）第一一回日本情報地質学会、二〇〇〇年。

著：山口　一裕
一九五八年、宮崎県生まれ。岡山理科大学理学部。河川、地下水や温泉の水質調査、あるいはセラミックスを利用した水浄化など、水環境の研究をしています。
「備前焼の窯変」『岡山学１　備前焼を科学する』吉備人出版、二〇〇二年。
『陸水の事典』日本陸水学会編（分担執筆）講談社、二〇〇四年。