目次

序論　進化する皮膚科学とこれからの研究展望
第1章　皮膚恒常性
　第1節　表皮幹細胞のダイナミクスと恒常性
　第2節　アトピー性皮膚炎マウスモデルとシステムズバイオロジー
　第3節　オートファジーを介した皮膚表皮細胞の分化機構と恒常性維持
第2章　皮膚バリア
　第1節　上皮バリア構築とタイトジャンクション
　第2節　皮膚バリアにおける皮脂腺の分子機能
　第3節　皮膚透過性バリアの形成に重要な脂質セラミドの産生機構
　第4節　ラクトフェリンによるバリア機能形成促進メカニズム
　第5節　キハダ樹皮エキスの皮膚タイトジャンクションバリア機能改善作用
第3章　皮膚マイクロバイオーム
　第1節　皮膚マイクロバイオームと皮膚疾患 　
　第2節　皮膚ウイロームと炎症性皮膚疾患
　第3節　寝たきり高齢者における皮膚常在細菌叢と褥瘡
　第4節　皮膚マイクロバイオーム解析とアトピー性皮膚炎制御
第4章　かゆみ
　第1節　神経におけるかゆみ信号増強メカニズム
　第2節　末梢神経と免疫細胞の相互作用に着目したかゆみメカニズム
　第3節　「かゆみ過敏 Alloknesis」のメカニズム
　第4節　発汗異常症とかゆみ
第5章　加齢と生理機能
　第1節　老化細胞の蓄積による皮膚老化メカニズム
　第2節　皮膚の光老化メカニズム
　第3節　年齢の違いによる女性の皮膚生理機能
第6章　メラニン色素生成と制御
　第1節　色素細胞におけるメラニン生合成過程にて機能する microRNA
　第2節　胚発生期におけるメラノサイトの空間配置
　第3節　ニワトリ胚表皮をモデルとしたメラニン色素輸送の皮膚内解析
　第4節　色素幹細胞と表皮幹細胞との相互作用による色素沈着メカニズム
第7章　評価／解析技術
　第1節　スキンブロッティング―新たなポイントオブケア・スキンアセスメント手法
　第2節　皮膚弾性線維の立体構造解析手法の開発
　第3節　発汗活動の可視化に向けた技術の開発
　第4節　皮膚免疫細胞のリアルタイムイメージング
　第5節　皮膚の多彩な脂質代謝を捉える包括的メタボローム解析技術
第8章　皮膚炎症，皮膚トラブルと治療
　第1節　オメガ3脂肪酸代謝物によるアレルギー性皮膚炎抑制メカニズムの解明と予防・治療法の開発展望
　第2節　大気汚染物質による肌荒れのメカニズムと治療薬の開発
　第3節　乾癬の病態にかかわる免疫応答
　第4節　アレルギー性接触皮膚炎の発症メカニズムと抑制
　第5節　アトピー性皮膚炎における AHR の関与と治療法の開発
　第6節　食事中のタンパク質が創傷治癒に及ぼす影響とその分子メカニズム
第9章　毛髪研究と治療
　第1節　円形脱毛症の免疫学的機序アップデート
　第2節　円形脱毛症原因遺伝子の解明と診断，タイプ別治療法の開発
第10章　スキンケアと製品開発
　第1節　細胞内抗酸化システム制御メカニズムと美白化粧品の開発
　第2節　スキンケア用非イオン界面活性剤「アルファピュール HSG」の開発
　第3節　基底膜メッシュコラーゲンを強化する成分「ナノレスベラトロール EX」の開発
　第4節　角層バリア機能の紫外線感受性に対する影響 ―セラミドケアによる紫外線防御―