出版書誌データベース

老人ホーム・松山エデンの園に入居して十年。その間、著者は、関東・関西に展開している九ヶ所のエデンの園が共同で出版している季刊文芸雑誌「エデンだより」のエッセイ部門に休むことなく投稿してきた。本書はその四十編を纏めたものである。季節毎に綴られたエッセイに、誠実に生きてきた歩みと穏やかな充足に満ちた現在の時間が刻まれる。
同時に、世界各地の「ユニークな発見」を紹介するフォトエッセイ「寄り道ぶらり」も収める。

1.エデンだより
　1-1.朝
　1-2.落穂拾い
　1-3.クリスマスツリー
　1-4.タイム・カプセル
　1-5.日本語表記
　1-6.ふるさと富士
　1-7.桜三里
　1-8.語り部
　1-9.名月
　1-10.女人禁制
　1-11.隠れキリシタン
　1-12.和食
　1-13.木造のキリスト教会
　1-14.エーデルワイス
　1-15.アンデスの声
　1-16.山路越えて
　1-17.祝谷
　1-18.かもめ食堂
　1-19.巡礼
　1-20.龍
　1-21.パイプオルガン
　1-22.八甲田山
　1-23.津軽を歩く
　1-24.潜伏キリシタン
　1-25.蘭
　1-26.霊山
　1-27.和色
　1-28.昆虫食
　1-29.那年花開月正圓
　1-30.コロンブス
　1-31.大雪
　1-32.リムプール
　1-33.文学館めぐり
　1-34.香格里拉
　1-35.金の蛙
　1-36.パエージャ
　1-37.坊ちゃん列車
　1-38.ブルー
　1-39.中国の文学
　1-40.ふるさと

2.寄り道ぶらり
　2-1.マンホール(ブラチスラバ/スロバキア)
　2-2.タトゥー(プラハ/チェコ)
　2-3.ご馳走(中国)
　2-4.二千年前の魚(ガリラヤ湖/イスラエル)
　2-5.天文時計(プラハ/チェコ)
　2-6.ジグザグ橋(九曲橋　高雄/台湾)
　2-7.絶壁の道(楽山大仏/中国)
　2-8.森の妖精(ノールウエー)
　2-9.スタチュー(彫像)(ブラチスラバ/スロバキア)
　2-10.足長おじさん(ストックホルム/スウェーデン)
　2-11.龍亀(鼈頭渚公園/中国)
　2-12.オーロラ号(サンクトぺテルブルグ/ロシア)
　2-13.標高三、五〇〇mの展望台(スイスアルプス)
　2-14.有料トイレ(パリ・オーストリア・中国)
　2-15.手作りの竹筏(漓江/中国)
　2-16.衛兵の交代(ストックホルム/スウェーデン)
　2-17.孔子の墓(曲阜市/中国)
　2-18.時計(マレーシア・ロシア)
　2-19.アルパカ(ニュージーランド)
　2-20.アブラハムの井戸(イスラエル)

3.あとがき

著：小暮 照
1933年　北朝鮮平壌で生まれる
　　　　愛媛大学理学科卒業　中学校教員となる
1981年　パナマ日本人学校に派遣される
1984年　帰国
1990年　公立学校を退職後、日本語教師となる
　　　　愛媛大学山岳会会員・元愛媛県山岳連盟理事長、元「原点」同人、元全国海外子女教育・国際理解教育研究協議会会員、元松山市教育委員会日本語教育担当教育指導員

著書『金の蛙 －日本人学校の窓から眺めたパナマの姿－』『石鎚山気象遭難－石鎚に散った多くの生命に捧げる－』『パナマ運河を渡る風』『カナンの地』（愛媛出版文化賞奨励賞）小暮照写真集『祈りの歴史を歩く』（いずれも創風社出版刊)