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クロニックイルネスにおける「言いづらさ」と実践領域モデル

編:黒江 ゆり子

紙版

内容紹介

本書は、クロニックイルネス(慢性の病い)とともにある人々、その方々にケアを提供している看護職者への丁寧なインタビューから、慢性の病いとともにある人々が自身や家族の病いについて他者に伝えるときにどのような難しさがあるのかを明らかにし、それらをふまえた支援のあり方を創生することを目指した研究書である。

目次

序 章 現代社会と慢性の病い(chronic illness)
 第1節 現代社会と病いのクロニシティ(chronicity)
 第2節 慢性の病いのある生活における「言いづらさ」を描くこととライフストーリーインタビュー
第1章 慢性の病いのある生活における「言いづらさ」
 第1節 慢性の病いとともにある人々のライフストーリーと「言いづらさ」
 第2節 慢性の病いとともにある人々のライフストーリーに描かれた他者への「言いづらさ」の解釈:その1
 第3節 慢性の病いとともにある人々のライフストーリーに描かれた他者への「言いづらさ」の解釈:その2
第2章 慢性の病いとともにある人々へのケア
 第1節 慢性の病いとともにある人々へのケアを提供する看護職のストーリーと人々へのケア
 第2節 看護職者のストーリーに包摂された「言いづらさ」とケアの解釈
第3章 ライフストーリーと体験記における「言いづらさ」の先行体験と帰結
 第1節 ライフストーリーに描かれた「言いづらさ」の先行体験と帰結
 第2節 病いの‘体験記’に描かれた「言いづらさ」の先行体験と帰結
第4章 慢性の病いにおける「言いづらさ」をふまえた実践領域モデル

著者略歴

編:黒江 ゆり子
黒江 ゆり子(くろえ ゆりこ)

1975年聖路加看護大学(現聖路加国際大学)卒。博士(人間・環境学)。
聖路加国際病院看護師、聖路加看護大学成人看護学助手を務めた後、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程、同研究科後期博士課程を修了。またナラティブの知の深化のため同大学大学院教育学研究科で研鑽。岐阜県立看護大学・大学院教授、同大学学部長を経て、同大学学長・理事長(2014~2020年度)。現在、甲南女子大学大学院看護学研究科特任教授。

主な専門領域
慢性看護学/ 基礎看護学、病いの慢性性(Chronicity)とライフストーリー、記述的事例研究法、看護実践研究等。

ISBN:9784860155612
出版社:みらい
判型:A5
ページ数:266ページ
定価:5500円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年03月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ