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詩集 白い虹

White Rainbows/poems

著:リジア・シュムクーテ
訳:薬師川 虹一

紙版

目次

WHITE RAINBOWS
 THOUGHTS ...
 CHESTNUT TREE ...
 THE DAWN RISES ...
 A CYLINDER OF LIGHT ...
 THE RIVER SHIVERS ...
 SOUND OF HYMNS ...
 SKIN CAUGHT FIRE ...
 DROPS OF BLOOD ...
 FROM THE WHITE ...
 CLOUDS ...
 WHITE RAINBOWS ...

白い虹
 想いは...
 栃の木...
 朝陽が昇る...
 光の筒が...
 川は震える...
 讃美歌の響きが...
 はびこる音楽が...
 血の雫が...
 白 目...
 雲が...
 白い虹が...


BLOSSOMING SUN
 WORDS STUTTER ...
 BIRD WITH BLUE BEAK ...
 WE LIVE INSIDE OUR SKIN ...
 WHATEVER ELSE ...
 ONCE ...
 THE MIST ...
 SALT ...
 WAVE'S SEMEN ...
 DEAD SCROLLS ...
 BIRDS OF PARADISE ...
 MAGNOLIA'S GLANCE ...

花咲く太陽
 言葉がどもりながら...
 青いくちばしの鳥が...
 私たちは肌の内側で生き...
 どんなものが...
 嘗て...
 靄が...
 塩...
 波の精液...
 古文書は...
 パラダイスの鳥は...
 マグノリアの流し眼が...


THE COLOURS OF RAIN
 WINE AND BREAD ...
 DON'T PULL AWAY ...
 YOU COME ...
 LISTEN TO ...
 BEFORE I ENTERED ...
 I'LL BE A LEAF ...
 FOR A MOMENT ...
 YOU REST ...
 LEMON WEDGE ...
 I TAKE YOU ...

雨の色どり
 ワインとパン... 73
 赤い煙草から... 75
 貴方は現れる... 77
 ザクロの笑いに... 79
 貴方の謹厳な家に... 81
 私は木の葉になって... 85
 一瞬... 87
 あなたは休む... 89
 レモンの縁が... 91
 私は貴方を... 95


AMBER GRASS
 CLOUDS PEER ...
 NASTURTIUMS PINE ...
 AN ARROW'S QUIVER ...
 CLOUD SHAFTS ...
 MIST ...
 BLACK BODIES ...
 ARCTIC FALCON'S FLIGHT ...
 WHERE DOES COLOUR ...
 HOW MANY WORLDS ...

アンバー草
 雲は...
 金蓮花が...
 琥珀色の叢を...
 幾筋もの雲が...
 霧は...
 向日葵の...
 北極鷹は...
 色はどこから...
 なんと多くの国々が...


CROSSWORDS
 THE NIGHT LAGOON ...
 THE STORM ...
 SOMEONE ...
 CROSSWORDS ...
 THEY LIVE ON THE LAKE ...
 SEPARATED BY NIGHT ...
 THE MONK ...
 SUN ...
 THE SNOW LEOPARD ...
 I SEARCH FOR KEYS ...

クロスワード
 夜の沼...
 嵐...
 誰かが...
 交叉する言葉が...
 彼らは湖水に暮らす...
 夜に隔てられ...
 僧は...
 太陽が...
 雪の豹が...
 私は鍵を探す...

著者略歴

著:リジア・シュムクーテ
リジア・シュムクーテはリトアニアのサモギチアという小さな村に生まれた。第二次世界大戦後彼女は幼少期をドイツの難民キャンプで過ごし、1949年にオーストラリアに辿りついた。その後シカゴのリトアニア文化センターでリトアニア語、民話、文学、へと研究を拡げ1977,87年にはリトアニアのヴィルニス大学に在籍し、ダイエット療法士としても活躍した。退職後リトアニアとオーストラリアの二国間で活躍の場を広げ、広く世界を巡って仕事を始めた。
 シュムクーテはリトアニア語と英語とで著作し、オーストラリアやその他いろいろの国で文芸誌やアンソロジーなどを出版している。『世界現代詩年鑑』(2008, 2010)『ターンロウ・オーストラリア現代詩選2013』(USA)などがある。彼女の詩は16カ国語に翻訳されている。彼女はまたオーストラリの現代詩や散文作品をリトアニア語に翻訳し、リトアニアの現代詩を英語に翻訳している。また自作の詩をいろいろな国での国際現代詩祭で朗読するなど多方面で活躍を続けている。
 リトアニアやオーストラリアのみならずヨーロッパ諸国はもちろんリトアニアで振り付け師たちは彼女の
訳:薬師川 虹一
1929年生まれ。1954年同志社大学大学院(英文学専攻)文学修士。
現在、同志社大学名誉教授。
「日本詩人クラブ」「関西詩人協会」「京都写真芸術家協会」「NPO日本写道協会」会員/詩誌「RAVINE」編集・同人

〈受賞歴〉
1997年7月 京都市芸術文化協会賞
2010年4月 瑞宝中綬章
2014年10月 日本翻訳家協会より翻訳特別賞

〈著書〉『イギリス・ロマン派の研究』、『ヒーニーの世界』
〈訳書〉『障害児の治療と教育』
〈共訳〉『フィリップ・ラーキン詩集』、『シェイマス・ヒーニー全詩集1966~1995年』、ヒーニー『水準器』、『電燈』、『郊外線と環状線』、『さ迷えるスウィニー』、『人間の鎖』
〈詩集〉『疲れた犬のいる風景』『詩と写真―石佛と語る』他
〈訳詩集〉リジア・シムクーテ『想いと磐/THOUGHT AND ROCK』『何かが語られる/SOMETHING IS SAID』

ISBN:9784860003760
出版社:竹林館
判型:4-6
ページ数:168ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2018年04月
発売日:2018年04月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB