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日本演劇現在形

時代を映す作家が語る、演劇的想像力のいま

編著:岩城 京子

紙版

内容紹介

チェルフィッチュ以降、日本の演劇界では、いま何が起きているのか。
現代日本を代表する若手作家8名が、演劇の現在と表現の可能性について語り尽くす!

【登場する作家】
藤田貴大(マームとジプシー)/三浦直之(ロロ)/木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)/神里雄大(岡崎藝術座)/市原佐都子(Q)/山本卓卓(範宙遊泳)/西尾佳織 (鳥公園)/村川拓也


☆岡田利規(演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰)推薦!
「ここに取り上げられてる作り手たち、みんな考えてることおもしろい。
こんなおもしろい人たちが、僕のひと世代下にはたくさんいて、演劇を牽引していく!!」



3・11を契機にさらに変容する日本の現代演劇。
いま社会に対して演劇は何を語るのか。演劇の現在と表現の可能性を問い直す対話集。

海外でも活躍する気鋭の演劇批評家・岩城京子が聞き手となり、演劇論のみならず、社会、文化、政治などの多角的な観点から、チェルフィッチュ以降の80年代生まれの作家たちの想像力を説きあかしていく。

インタビューでは彼らの生い立ちに加えて、その作品・作家性から読み取れるキーワードをもとに、個々の作品を丁寧に読み解いていく。閉塞感の漂う現代社会において、演劇にしかできないことを純粋に追求する作家たちの言葉を集めた一冊。

目次

序論「現在形の刹那を可視化する、「時間の事故」後の演劇作家たち」
1 神里雄大 (岡崎藝術座/劇作家・演出家)
2 村川拓也 (演出家・映像作家)
3 木ノ下裕一 (木ノ下歌舞伎/主宰・補綴・監修)
4 藤田貴大 (マームとジプシー/演劇作家)
5 西尾佳織 (鳥公園/劇作家・演出家)
6 三浦直之 (ロロ/脚本家・演出家)
7 山本卓卓 (範宙遊泳/劇作家・演出家)
8 市原佐都子 (Q/劇作家・演出家)
参考文献
あとがき

著者略歴

編著:岩城 京子
演劇研究者。2001年から日欧現代演劇を専門とするジャーナリストとして活動。朝日新聞等に寄稿。2011年よりアカデミズムに転向し、ロンドン大学ゴールドスミス校に留学。同大学で博士号を修め教鞭を執る。専門は日欧近現代演劇史及び演劇応用理論。単著に『東京演劇現在形18人の新進作家たちとの対話』(Hublet Publishing、2012年)。共著に『Fukushima and Arts – Negotiating Nuclear Disaster』(Routledge、2016年)、『A History of Japanese Theatre』(ケンブリッジ大学出版、2016年)、『<現代演劇>のレッスン』(フィルムアート社、2016年)、 『A Routledge Companion to Butoh Performance』(Routledge、2018年)。New Theater Quarterly誌などにも論文掲載。2015年よりScene/Asiaチーフ・ディレクター。 現在、アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を得て、ニューヨーク市立大学大学院客員研究員。

ISBN:9784845917037
出版社:フィルムアート社
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年02月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AT