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〈教師〉になる劇場

演劇的手法による学びとコミュニケーションのデザイン

編著:川島 裕子
他著:中島 裕昭
他著:渡辺 貴裕

紙版

目次


はじめに
「関係性」の専門家としての〈教師〉を育てるために(川島裕子)

【第一部】
「演劇的手法によるコミュニケーション教育」とは何か

 「教師である」から「なる」へ──〈教師〉を編みなおす場としてのコミュニケーション実践(川島裕子)
 〈教師〉になる場としての演劇──コミュニケーション実践のデザイン(川島裕子)
 演劇とコミュニケーション(中島裕昭)
 演劇的手法と教師教育との結びつき──教師としてのあり方の探究という可能性(渡辺貴裕)

【第二部】
学校教育を切りひらく──「演劇×教育×コミュニケーション」の各視点から

[即興演劇(インプロ)の可能性]
 インプロヴィゼーションと学びの関係デザイン(高尾隆)
[評価と行為]
 「評価」としてのコミュニケーション──「評価する身体」とは何か(鈴木直樹)
[声とリズム]
 「間(ま)」「あわい」のコミュニケーション──能から学ぶ「声」のコミュニケーション(中西紗織)
[イメージと体験]
 生活経験から形成されるイメージに基づく音楽表現の視点から(田中龍三)
[社会的文脈と変容]
 他者を「なぞり」、境界に立つ──演劇・人類学・社会参加の境界に(石野由香里)

おわりに
コミュニケートする身体としての〈教師〉(川島裕子・芝木邦也)

著者略歴

編著:川島 裕子
1980年愛知県生まれ。北海道教育大学特任研究員。トロント大学オンタリオ教育研究所博士課程。専攻は演劇教育、学校教育、若者文化研究。論文に「Performing the Other and Becoming Different: Affects of youth and schooling in Japan」(博士論文、2017年)、「授業実践の文脈としての『演劇と教育』の接点」(『演劇教育研究』6号、2015年)など。
他著:中島 裕昭
1957年生まれ。東京学芸大学教育学部演劇分野教授。専攻は現代ドイツ演劇、演劇教育、パフォーマンス研究。共著に『ドラマ教育入門』(図書文化社、2010年)、共訳にエリカ・フィッシャー=リヒテ著『パフォーマンスの美学』(論創社、2009年)、論文に「「演劇都市ベルリン」は、どのようにして始まり、いつ終わったか」(尾関幸編『西洋近代の都市と芸術5ベルリン 砂上のメトロポール』所収、2016年)など。
他著:渡辺 貴裕
1977年兵庫県生まれ。東京学芸大学教職大学院准教授。専門は教育方法学。「学びの空間研究会」を主宰し、小中高の現場の先生方と共に、演劇的手法を用いた授業の可能性を実践的に追究してきている。演劇教育・ドラマ教育関連の業績に関して、日本演劇教育連盟より演劇教育賞(2010年)、全国大学国語教育学会より優秀論文賞(2012年)、日本教育方法学会より研究奨励賞(2016年)を受賞。著書として『ドラマと学びの場』(共編著、晩成書房、2014年)、『グローバル化時代の教育評価改革──日本・アジア・欧米を結ぶ』(共著、日本標準、2016年)、『時代を拓いた教師たちⅡ』(共著、日本標準、2009年)など。

ISBN:9784845916160
出版社:フィルムアート社
判型:A5
ページ数:272ページ
価格:2800円(本体)
発行年月日:2017年01月
発売日:2017年01月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN