目 次
はじめに 1
プロローグ
私の原点 医家に育て 17
陽転思考の原点 母明るくするために 17
母は強し 運動会のほろ苦い思い出 19
自主と自由を重んじる松本深志高校
──松本深志高校の教え、深い志とは! 20
未来は分からない 東京医科大学入学式の節目 23
1章 松岡医院の家訓心得とOSCE
信州松本の赤ひげ先生 祖父松岡伊三郎
──「紙幣は後頭部に貼りなさい」 26
松岡家の開業医家訓
──医師としての心得 28
医師としてのマナーと基本技術
──イギリス生まれのOSCEと松岡家の家訓心得 30
医療面接に生きる心得1
──診察時は常にネクタイをつけなさい 34
医療面接に生きる心得2
──患者さんの名前を覚えなさい 35
医療面接 インタビューに生きる心得1
──患者さんの目を見つめながら話しなさい 37
医療面接 インタビューに生きる心得2
──患者さんの姻戚関係を把握しなさい 39
医療面接 インタビューに生きる心得3
──患者さんも家族として扱いなさい 40
診察技能と患者ケアにつながる心得
──看護師さんを大切にしなさい 43
プロフェッショナリズムにつながる心得
──患者さんの馴染みをつくりお客様として大事に扱う 45
社会における医療の実践につながる心得
──患者サービスの精神 46
基本的な身体的診察手技
──何科でも、どんな患者さんでも、聴診をしなさい 48
恩師の遺訓 患者さんの声こそが天与の黙示
──元信州大学医学部 第一内科初代教授・
信州大学名誉教授 故戸塚忠政先生 49
祖父 往診時の心得
──往診先でお茶を飲むな 52
2章 心に残る恩師とダイバーシティ (多様性) 教育
100フラン札と特上寿司
──故鈴木三郎先生と満先生 元東京医科大学泌尿器科教授 58
「医者の無力 驕るなかれ」奇跡のルルドの泉
──故松尾治亘元学長 元東京医科大学眼科学教授 60
激しい叱責と再試に込められた慈愛
──「信濃の会」会長 故新井正治先生 元東京医科大学解剖学教授 62
未来ある学生の処分は慎重に
──文化祭の出来事 64
学生を歓待する名教授たち
──美術部新設と名教授たちの協力 65
池から飛び跳ねるなよ
──故渋谷健先生 元学長・薬理学教授と
国際医療福祉大学理事長 高木邦格先生 67
楽器を奏でる人は皆協調性がある
──石丸新先生 元第二外科主任教授 69
松本深志高校 金熊先生をご存知ですか
──故藤井外興先生 ドイツ語教授 72
人生一生勉強、一生青春
──東京医大の陸上部新設 74
健全な大学として再生を
──東京医科大学裏口入学の報道(二〇一八年) 76
ダイバーシティ教育の本質
──日本の女性医師の地位の低さ 77
ダイバーシティ時代の到来
──キャリア女性は品格があり美しい 79
ダイバーシティ教育と年齢差別
──東京医大の五〜六年先輩同級生との思い出 81
新聞の一面報道は話半分に
──名誉回復のために 83
東京医科大学の日本医学教育評価機構(JACME)の取り消し
──在校生に罪はない 85
実践され臨床応用される研究こそ評価対象に
──運動誘発喘息のメカニズムと薬剤開発 87
教養は一生かかって身につける
──久しぶりに卒業式に出席して 88
九月入学でグローバル化を図る
──三月が忙しいのは日本だけ 90
卒業式こそ国旗掲揚を
──国のために働く 91
読解力をつけ意味を考える
──Al(人工知能)は意味を理解できない 93
大学の評価は学生の幸福度で決まる
──国家試験合格率が医学部の評価だろうか? 95
世のため人のため志をもち、良医になれ
──仰げば尊し我が師の恩 96
3章 健全な医療 心を揺さぶる医療
医者は職人
──地方の医家継承は匠の技 102
患者さんが求めるのは聴診器をあててくれるかかりつけ医
──医家継承が困難な事情 103
精神疾患の治療にECTを
──抗うつ剤の副作用 104
金メダルは相澤病院の志
──相澤病院職員、小平奈緒選手の金メダル 106
医師不足が医療低下を招く
──首都圏こそ医師不足 109
看護師不足は患者さんの生死に直結する
──看護師の数も西高東低 111
首都圏のリハビリ療法士育成は急務
──理学・作業・言語の各療法士が不足 112
エリートは後から周囲が判断し、リーダーは過程で決まるもの
──エリートはリーダー? 116
医師が活躍できる場所は病院だけではない
──白衣を脱ぐ医師が増えている 117
教育改革は進んでいるか
──教育崩壊の現実 119
患者さんの心を揺さぶるような医療を
──サマーキャンプ ボランティアドクター 121
4章 病院経営の心得
大学病院経営も一万円札を頭の後ろに貼れ
──学長と理事長 126
赤字病院全職員の意識改革
──無記名アンケートで職員の意識調査 128
赤字病院を三年後に黒字転換
──目標と戦略の共有 130
病院経営の原点は患者サービス
──率先垂範 132
仕事の再定義
──生産性を高めるワークシェアリング 134
黒字化の要は医師の入れ替え
──医師の学閥主義はいらない 135
医療経営に必要な信念
──重要なのはトップの人間性 137
目標達成と評価
──達成への意欲とアワードの構築 139
健全財政構築のために
──安全管理の把握は早朝に 140
生産性がもっとも上がるのは早朝
──病院は早朝が勝負 141
自治体病院危機の原因
──自治体病院も赤字解消の企業努力を 143
アウトソーシングの落とし穴
──外部委託は価格だけでなく内容と質の検討を 144
職員との信頼関係
──病院長に運転手付きの車はいらない 146
経費節減の落とし穴
──病院経営に無駄・無理は付き物 147
地域に密着した病院の象徴
──病院の市民講座は大事なイベント 148
院内のBGMは内容を吟味して
──BGMの曲に疑問 151
禁煙文化は病院が牽引する
──医療は文化 喫煙はそぐわない 153
ボランティアは自由意志
──ホスピスボランティアが病院を明るくする 155
ニホンザルとゴリラの違い
──勝つリーダーと負けないリーダー 157
添削と削除改ざん
──誤りを正し分かりやすくする添削 データを変える改ざん 160
病院改革
──病院機能評価は全職員の自信に 161
活力ある組織とは
──患者さんであふれる病院は事務長が要 163
5章 アートと医
音楽や絵はコミュニケーションの場として病院の強みになる
──医療は医術と芸術のミックス 168
高度な意思決定は直観的、感性的なもの
──美意識「アート」が「サイエンス」を育む 170
音楽のように美しい人柄は存在する
──中学、高校同窓の天才磯山雅君(音楽学者)を失って 172
天空の音楽会での感動
──雲海の霧に包まれピアノ曲で故人を偲ぶ 174
Jazzは言語の違う人々のコミュニケーションツール
──患者さんから趣味の演歌録音CDを頂いて 176
始めるのは今からでも遅くない
──映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観て 177
作品を描きたい気持ちが病気の回復につながる
──画伯は皆さんお元気 179
ステージの感動は日々の鍛錬に支えられている
──日野皓正東北復興祈念チャリティコンサートを聴いて 180
いくつになっても師に学ぶ
──ジャズ アルトサックスの師匠 菅野浩先生の素晴らしさ 182
世界遺産の焼失は人類の軌跡の喪失
──ノートルダム大聖堂「我らが貴婦人」の焼損 184
自然の風景と音楽の動画サイト
──Nel sogno 108 187
6章 人生一〇〇年時代 健康寿命の心得
一〇〇歳人に共通する健康習慣
──健康寿命を延ばす 194
(故)日野原重明先生に学ぶ
──心身ともに健康で社会貢献できる「新老人」に 197
予測できない環境を乗り切るために
──五感を磨いて 199
三六五日をどう生きるか 実践心理学その1
──病気の五〇%は心に起因する 201
「こころと身体の法則」実践心理学その2
──ストレスは予想よりもはるかに強く身体に影響する 203
笑いは人間の特権
──笑うと免疫力が高まる 206
異常環境下の生体反応
──効果的な遠心力による荷重力環境下のトレーニング 210
運動と脳
──適度な運動が脳を活性化する 211
運動と脳
──想像を超える運動の恩恵 213
おわりに 216