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作家の原稿料

著:作家の原稿料刊行会

紙版

内容紹介

○本書は、出版者・出版社の関係資料、及び作家の自伝・日記・書翰、編集者の回想記などの関連資料の蒐集と検討に基づき、作家の報酬の実態を調査・分析したものである。
○本書で扱う報酬とは、狭義の原稿料はもとより、印税・画料・脚色料・上演料・講演料・校閲料・賞金・給料・版権・著作権まで広く含めている。
○本書は論考篇と年表篇の二部構成とした。論考篇は、近世、明治、大正、昭和の各時代にわたる原稿料の様相と印税制度の定着、作家の経済的自立などの諸課題を考察した。年表篇は、近世から近現代に至る作家の報酬の史的変遷を記す資料を元に読みやすく記述した。
○年表篇で取り上げた主な作家は、西鶴・馬琴・福沢諭吉・坪内逍遙・岩野泡鳴・永井荷風・谷崎潤一郎・菊池寛・室生犀星・三島由紀夫・山田風太郎。その他、画家・出版人等々。
○作家の原稿料は、その生活を左右するばかりではなく、作家の社会的位置づけとも関係する。
○社会的動向を知るために不可欠な、著作権法などの法律の施行日・出版契約書なども適宜記載した。
○巻末に、本書の記述項目の根拠となる出典略称一覧・索引を付す。

目次

論 考 篇
活字文化の誕生と原稿料(浅井清)
戯作と報酬(佐藤至子)
職業としての〈書くこと〉―樋口一葉の場合(菅聡子)
大正期における岩野泡鳴の原稿料(市古夏生)
〈婦人記者〉の仕事と賃金(藤本恵)
三上於菟吉「原稿贋札説」の虚実(谷口幸代)
「文章を売ること」―昭和十年代、中野重治の原稿料(竹内栄美子)

年 表 篇(元禄6年~昭和49年)

ISBN:9784840697606
出版社:八木書店
判型:A5
ページ数:449ページ
定価:9000円(本体)
発行年月日:2015年02月
発売日:2015年02月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ