出版社を探す

史料纂集

古記録編 215

参天台五臺山記 第1

編:森公章

紙版

内容紹介

『参天台五臺山記』とは天台僧である成尋(1013~81)が11世紀後半に宋代中国を訪問した時の日記である。天台山・五臺山への巡礼を中心に各地を訪れており、宋代の駅・建物・運河、日々の読経の内容や様々な僧侶との交流、皇帝との面会の様子など、当時の中国社会を語る第一級史料。

〔本書の特徴〕
①最古の写本である東福寺本を底本とした初めての全文翻刻
東福寺所蔵の最古の写本(重要文化財、全8巻)は円爾弁円旧蔵の鎌倉時代前期に書写された最善本である。本書ではこの東福寺本を底本とした。豊富な標出と詳細な校訂註/人名・地名註を付した全文翻刻を掲載する。

②宋代中国の社会・交通・仏教の実態を示す稀有な史料
『参天台五臺山記』は1年以上にわたって宋に滞在した高僧の旅行記である。運河や駅、天台山・五臺山の寺院など、他史料にはみえない貴重な記録が豊富に含まれるため、中国史・仏教史・対外関係史の研究素材として最適である。皇帝の面会記事では日本の歴史を語る場面があり、日本の有力政治家に関する言及がみられるなど、日本史研究にも有益である。

目次

翻刻:延久4年(煕寧5年、1072)3月~同5年6月

著者略歴

編:森公章
東洋大学文学部教授

ISBN:9784840652155
出版社:八木書店出版部
判型:A5
ページ数:264ページ
定価:16000円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年05月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB