中国史で世界を読む
著:渡邉義浩
紙版
内容紹介
なぜ、中国史で世界が読めるのでしょうか。
それは、中国史が世界の主流である西欧史とは異なる独自の展開の中で、アメリカに次ぐ世界第二位の国となった理由を探ることができるためです。
西欧史とその延長としてのアメリカのあり方が、世界の目指すべき指標となってから長い時間が経ちました。
中国も「近代中国」のとき、それを目指しましたが、挫折の連続でした。
それは、中国が強烈な自分の文明の素型を持っていたからです。
本書は、それを「古典中国」と名付け、「古典中国」を指標として、中国史の各時代を把握していきます。
また、日本は、江戸時代までは、「古典中国」を規範として受容することに努めてきました。
明治維新以降は、一転して西欧を規範として近代化を進めましたが。
中国史を知ることは、われわれ日本人の立脚点を知ることにも繋がります。
目次
序章 中国史の時代区分
一章 原中国(殷周、春秋・戦国)
二章 古典中国の形成(秦漢)
三章 古典中国の完成(魏晉南北朝、隋唐)
四章 近世中国の形成( 宋元)
五章 近世中国の展開(明清)
六章 近代中国(中華民国)
七章 現代中国(中華人民共和国)