第1章 「議員の品格」はなぜ地に落ちたのか
悪化が止まらない政治家のイメージ
かつての政治家のスキャンダルの数々
ニュースは政治家の不祥事ばかり
あきらめがちな有権者
主権者たる国民のために働くのが議員
政治記者から見た議員の品格の低下
抜け落ちた「国民第一」の視点
国会議員は世襲だらけ?
世襲議員は「三バン」で有利
世襲議員が生まれる背景
政界を揺るがす「公募議員」問題
若い世代の活用として期待された公募議員だったが……
自民党の派閥の功罪
派閥が議員の品格を育てていた?
政党の変容も大きな要因
「停波」発言と報道の自由度
メディアも品格を問われている
第2章 かつていた本物の政治家
今の政治家と昔の政治家は違うのか
昔と今を分けるところ
中曽根康弘という人
いま再びブームになる田中角栄
功罪、評価が極端に分かれる
吉田茂と保守の本流・傍流
佐藤栄作につながる保守本流
「保守の知恵」とは
「日本のため」という大局に立てる政治家はいるのか
戦争を知らないリスク
昔の政治家に学ぶ姿勢
第3章 議員の品格を落とした選挙システムの変化
国民の代理役としての議員
議員を決める手続きが選挙
変わり続ける国会議員の定数
一票の格差とは
衆院「0増10減」へ
両院制のメリットとデメリット
参議院に対する「衆議院の優越」
参議院の存在意義は?
国会議員の任期と選挙権
衆議院の解散総選挙
選挙区制と比例代表制
品格につながる小選挙区と一票の格差
「風」によって大勝・大敗が簡単に起こることの弊害
一票の格差の解消に向けて
第4章 これからの若者はどう選挙に向き合うべきか
70年ぶりの選挙権年齢引き下げ
自分の一票が政治を動かす醍醐味
世界では18歳選挙権が趨勢
選挙に向けて学ぶべきことは何か
まず知ることから始める
失敗を許さない風潮
投票は「ムダ」ではない
日本の厳しい時代
第5章 今求められる政党・議員の役割
憲法は国家権力を縛るもの
憲法改正の動き
高まりつつある改正論議
日本が直面する多様な課題
今国民が注視する「経済」
経済偏重の選択の是非
政治家側の問題
利益誘導と有権者
第6章 選挙における議員の選び方
日本の政治・選挙システムのおさらい
学校で習った「三権分立」を思い出そう
議院内閣制と政党政治
与党と野党の違い
選挙の公示・告示
立候補と被選挙権
選挙期間と選挙運動
衆院と参院の比例代表の違い
候補者のどこを見ればいいのか
政党で選ぶべきか議員で選ぶべきか
議員の「カネ」をチェックする
ネット選挙で情報を集める
投票への流れ
第7章 選挙が終わってからこそ大事な議員とのつきあい方
投票した議員と政党の活動をチェックしている?
議員に働きかける意味
投票率を上げることの大切さ
投票する有権者側にも品格が求められる
投票=終わりにしないために