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名目鈔声点本の研究

著:上野 和昭

紙版

内容紹介

日本語アクセント史資料としての名目鈔伝本と、
そこに差された声点についての研究

 本書は、声点の差された名目鈔伝本について検討し、そこに差された声点がどのような音調をあらわしているかということを研究したものである。もとよりその目的は日本語アクセント史研究に資するところにあり、さらには中世以降、四声観が変容するなかに名目鈔の声点を位置づけることを目指すものである。

目次

 はしがき
   凡例

第一章 名目鈔とその伝本
   第一節 名目鈔の著者自筆本
   第二節 名目鈔諸本の系統

第二章 名目鈔の声点本
   第一節 名目鈔声点本研究の経緯と現状
   第二節 中院通秀の声点を伝える諸本
   第三節 尊海識語本の声点と後水尾院点
   第四節 多和文庫本
   第五節 平松文庫本
   第六節 神原文庫本
   第七節 増補系諸本

第三章 名目鈔に差された声点とアクセント
   第一節 名目鈔に差された声点による
        アクセント史研究の現状
   第二節 和語に差された声点とアクセント
   第三節 三拍以下の漢語に差された声点とアクセント
   第四節 四拍の漢語に差された声点とアクセント
   第五節 名目鈔の四声観

 参考文献
 本書と既発表論文との関係
 あとがき

 附録
  東山御文庫本(著者自筆本)翻刻
  名目鈔「第三群」六本対照 声点付語彙索引

 索引

著者略歴

著:上野 和昭
早稲田大学第一文学部卒業、同大学院 博士後期課程単位取得満期退学、博士(文学)。

専門は日本語音韻史・アクセント史。
編著書に『日本語アクセント史総合資料』索引篇・研究篇(共編 東京堂出版1997・1998)
『平曲譜本による近世京都アクセントの史的研究』(早稲田大学出版部2011)など。
現職は、早稲田大学文学学術院教授。

ISBN:9784838607600
出版社:武蔵野書院
判型:A5
ページ数:432ページ
定価:12000円(本体)
発行年月日:2021年10月
発売日:2021年10月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CFH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ