堤中納言物語の真相
著:後藤 康文
紙版
内容紹介
今ある本文、今ある注釈を鵜呑みにしてはならない。
本文批判の徹底と厳密な本文解釈にこだわり、
従来の漫然たる読みを洗い直す。
書名そのものをめぐる独自の仮説も収録。
目次
凡例
まえがき
1 『このついで』試論─第二話の読解を手がかりとして─
2 『このついで』篇名由来考
3 観音霊験譚としての『貝あはせ』
─観音の化身、そして亡き母となった男─
4 『ほどほどの懸想』試論─頭中将は後悔したか─
5 幻惑装置としての現存本文─『逢坂越えぬ権中納言』復元─
6 『思はぬ方にとまりする少将』ところどころ
7 『はなだの女御』の〈跋文〉を考える
─『堤中納言物語』の本文批判と解釈─
8 『堤中納言物語』書名試論
初出一覧
関連論文一覧
あとがき