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福音館文庫 物語

赤毛のゾラ 上

著:クルト・ヘルト
訳:酒寄 進一
絵:西村 ツチカ

紙版

内容紹介

1940年ごろのクロアチア、アドリア海に面した港街セニュ。街に住む12歳の少年ブランコは、母親を亡くし、天涯孤独の身となる。ゆく当てもなく途方に暮れ、空腹に耐えかねたブランコは、落ちていた魚を拾ったために捕まり、投獄されてしまう。一部始終を見ていた赤毛の少女ゾラは、仲間のみなしごたちとともにブランコを牢屋から救い出す。『長くつ下のピッピ』のモデルとされ、ヨーロッパの少年少女に愛されてきた冒険物語。

著者略歴

著:クルト・ヘルト
クルト・ヘルト ドイツ東部イエーナ生まれの児童文学作家、詩人。本名Kurt Klaber。1933年にナチス政権の弾圧を逃れ、スイスへ移住。スイス市民権を得る。1948年まで執筆活動を禁じられたため、クルト・ヘルトの偽名を使う。本書のほかの主な作品に『ジュゼッペとマリア』がある。
訳:酒寄 進一
酒寄進一 1958年生まれ。和光大学表現学部総合文化学科教授。ドイツ文学翻訳家。シーラッハ『犯罪』(創元推理文庫)で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞。主な訳書にテツナー『黒い兄弟』、イーザウ『盗まれた記憶の博物館』(以上あすなろ書房)、セシェ『囀る魚』(西村書店)、コルドン『ベルリン1919』『ベルリン1933』『ベルリン1945』(理論社)他多数。
絵:西村 ツチカ
西村ツチカ 1984年生まれ。漫画家。2010年、短篇集『なかよし団の冒険』(徳間書店)でデビュー。同作で、第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。他の作品に『かわいそうな真弓さん』(徳間書店)、『さよーならみなさん』(小学館)がある。また、インディー出版レーベルのDIORAMA BOOKSが発行する漫画雑誌「USCA」「DIORAMA」にも漫画を発表している。

ISBN:9784834083064
出版社:福音館書店
判型:B6変
ページ数:304ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2016年11月
発売日:2016年11月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB