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世界傑作童話シリーズ

レッド・フォックス

カナダの森のキツネ物語

著:チャールズ・G・D・ロバーツ
絵:チャールズ・リビングストン・ブル
訳:桂 宥子

紙版

内容紹介

家族を守るために猟犬と闘い、その牙にかかって息絶えた勇敢な父ギツネ。その命と引き替えに救われた巣穴の子ギツネたちの中で体力、知力ともにもっとも優れていたのが、雄の赤ギツネ“レッド・フォックス”でした。やがてレッド・フォックスも父となり、家族を守るためさまざまな困難に立ち向かいます。カナダ東部の未開の荒野を舞台に、そこに暮らす野生動物たちの営みをダイナミックに描いた作品です。

著者略歴

著:チャールズ・G・D・ロバーツ
チャールズ・G・D・ロバーツ  チャールズ・G・D・ロバーツ (Charles G.D. Roberts)1860年、カナダのニュー・ブランズウィック州ダグラスに生まれる。 ニュー・ブランズウィック大学卒業後、学校長、雑誌編集者、大学教授等を歴任。1897年からしばらくアメリカやイギリスで暮らし、 1925年に帰国。偉大な愛国詩人として歓迎される。『野生の一族』(立風書房)や『レッド・フォックス』などにより、野生動物をリアルに描く写実的動物物語というジャンルを確立。「カナダ文学の父」として親しまれ、1943年没。
絵:チャールズ・リビングストン・ブル
チャールズ・リビングストン・ブル チャールズ・リビングストン・ブル(Charles Livingston Bull) アメリカの挿絵画家。1874年、ニューヨーク州ウエスト・ウォルワースに生まれる。画家を志すも父親の反対にあい剥製師となるが、ブロンクス動物園のそばで暮らしながら生きた動物のスケッチをつづけ、後に野生動物の挿絵画家として成功する。ジャック・ロンドンの作品をはじめ、「サタデー・イブニング・ポスト」などの有名雑誌に挿絵を描く。また、ロバーツの動物物語の多くに挿絵を描いた。1932年没。
訳:桂 宥子
桂宥子 桂 宥子(かつら ゆうこ)立教大学大学院修士課程(英米文学)修了。元トロント公共図書館「少年少女の家」司書。岡山県立大学名誉教授。著書に『アリス紀行』(東京図書)、『理想の児童図書館を求めて』(中公新書)、『はじめて学ぶ英米児童文学史』(共編著、ミネルヴァ書房)、『L.M. モンゴメリ』(KTC中央出版)等、訳書にロバーツの『野生の一族』(立風書房)、L.M.モンゴメリの日記『プリンス・エドワード島の少女』『十九歳の決心』『愛、その光と影』(以上、立風書房)ほか多数。

ISBN:9784834082050
出版社:福音館書店
判型:A5変
ページ数:312ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2015年10月
発売日:2015年10月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB