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日本傑作絵本シリーズ

カワと7にんのむすこたち

クルドのおはなし

文:アマンジ・シャクリー
文:野坂 悦子
絵:おぼ まこと

紙版

内容紹介

むかし、カワというかじ屋がいました。カワの自慢は7人の息子たちです。ある日、あやしい男が王様パシャの肩をつかみ、何かをつぶやきました。その夜。パシャの両方の肩からヘビが生えていたのです。毎日、ヘビに羊を2頭食べさせましたが、やがて、男の子を二人ずつささげなくてはならなくなります。さて、カワの7人の息子たちはどうなったのでしょう……。クルド人と日本人の協力によってつくられた初めての絵本です。

著者略歴

文:アマンジ・シャクリー
アマンジ・シャクリー 著者紹介アマンジ・シャクリー (Amanj Shakely) 1962年イラク北部にクルド人として生まれる。イラク・イラン戦争のさなか、1989年、ベルギーに亡命、オランダ語を猛勉強し、児童書作家となる。邦訳作品に『いちじくの木がたおれぼくの村が消えた』(梨の木舎)など。『ぼくの小さな村 ぼくの大すきな人たち』(くもん出版)は、「川崎子ども読書100選」の一冊として読みつがれている(以上2作品は、ジャミル・シェイクリーのペンネームを使用)。何度か来日したこともあり、平和の大切さを説き、小学生と交流の場をもった。2010年に帰郷、イラク・クルド自治区に住む。
文:野坂 悦子
野坂悦子 野坂悦子(のざか えつこ)1959年東京に生まれる。『第八森の子どもたち』『ネジマキ草と銅の城』『いつもいつまでもいっしょに! ポレケのしゃかりき思春期』(以上、福音館書店)をはじめ、多くの訳書がある。『ぼくの小さな村 ぼくの大すきな人たち』の翻訳がきっかけとなり、シャクリー氏と知り合った。氏より、英雄カワが「ノウルーズ」の日に悪い王を倒したというクルドの言い伝えを聞き、それをもとに絵本を創ろうと思い立った。希望の火を掲げ、生きのびようとしたカワと息子たちの姿を、十年がかりで日本に届けることができた。神奈川県在住。
絵:おぼ まこと
おぼまこと おぼ まこと1937年、台湾に生まれる。中央大学卒業。1977年ごろから独学で絵本の世界に入る。1989年、『ごめんねムン』(小峰書店)が「小学国語2年生」(大阪書籍)に採用され、『しばいっこ』(あかね書房)で中央福祉審議会特別推薦賞受賞。1994年、「90年代日本の絵本原画展」に選出される。1999年、『世界一すてきなお父さん』(小峰書店)で第13回赤い鳥文学賞さしえ賞受賞。2005年、『ひでちゃんとよばないで』(小峰書店)でBIB(ブラティスラヴァ世界絵本原画展)に選出される。作品多数。神奈川県在住。

ISBN:9784834081695
出版社:福音館書店
判型:A4変
ページ数:40ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2015年04月
発売日:2015年04月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YBC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:XA