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あて字の素姓

常用漢字表「付表」の辞典

著:田島 優

紙版

内容紹介

「時計」もあて字だって知っていましたか? 「明日(あす)」から「若人(わこうど)」まで――。常用漢字表の「付表」116語を取り上げ、一語一語の歴史や漢字表記との結びつきを明らかにする。

目次

はじめに

第一部 「付表」の成立と発展
一 「当用漢字表」
二 「当用漢字音訓表」の改定作業
 二―一 「付表」の成立
 二―二 第八期国語審議会の検討作業
 二―三 第九期国語審議会の検討作業
 二―四 第十期国語審議会の検討作業
三 「付表」の発展一(常用漢字表)
四 「付表」の発展二(新常用漢字表)
第二部 あて字の素姓(「付表」の辞典)
注記 各語の歴史に入るにあたって
あす【明日】
あずき(あづき)【小豆】
あま【海女・海士】
いおう【硫黄】
いくじ(いくぢ)【意気地】
いなか(ゐなか)【田舎】
いぶき【息吹】
うなばら【海原】
うば【乳母】
うわき(うはき)【浮気】・うわつく(うはつく)【浮つく】
えがお(ゑがほ)【笑顔】
おじ(をぢ)【伯父・叔父】・おば(をば)【伯母・叔母】
おとな【大人】
おとめ(をとめ)【乙女】
おまわりさん(おまはりさん)【お巡りさん】
おみき【御神酒】
おもや【母屋・母家】
かあさん【母さん】
かぐら【神楽】
かし【河岸】
かじ(かぢ)【鍛冶】
かぜ【風邪】
かたず(かたづ)【固唾】
かな【仮名】
かや【蚊帳】
かわせ(かはせ)【為替】
かわら(かはら)【河原・川原】
きのう(きのふ)【昨日】
きょう(けふ)【今日】
くだもの【果物】
くろうと【玄人】
けさ【今朝】
けしき【景色】
ここち【心地】
こじ【居士】
ことし【今年】
さおとめ(さをとめ)【早乙女】
ざこ【雑魚】
さじき【桟敷】
さしつかえる(さしつかへる)【差し支える】
さつき【五月】
さなえ(さなへ)【早苗】
さみだれ【五月雨】
しぐれ【時雨】
しっぽ【尻尾】
しない【竹刀】
しにせ【老舗】
しばふ【芝生】
しみず(しみづ)【清水】
しゃみせん【三味線】
じゃり【砂利】
じゅず【数珠】
じょうず(じやうず)【上手】
しらが【白髪】
しろうと(しらうと)【素人】
しわす・しはす【師走】
すきや【数寄屋・数奇屋】
すもう(すまふ・すまう)【相撲】
ぞうり(ざうり)【草履】
だし【山車】
たち【太刀】
たちのく【立ち退く】
たなばた【七夕】
たび【足袋】
ちご【稚児】
ついたち【一日】
つきやま【築山】
つゆ【梅雨】
でこぼこ【凸凹】
てつだう【手伝う】
てんません【伝馬船】
とあみ【投網】
とうさん【父さん】
とえはたえ(とへはたへ)【十重二十重】
どきょう(どきやう)【読経】
とけい【時計】
ともだち【友達】
なこうど(なかうど)【仲人】
なごり【名残】
なだれ【雪崩】
にいさん【兄さん】・ねえさん【姉さん】
のら【野良】
のりと【祝詞】
はかせ【博士】
はたち【二十・二十歳】・はつか【二十日】
はとば【波止場】
ひとり【一人】・ふたり【二人】・ふつか【二日】
ひより【日和】
ふぶき【吹雪】
へた【下手】
へや【部屋】
まいご(まひご)【迷子】
まじめ【真面目】
まっか【真っ赤】・まっさお【真っ青】
みやげ【土産】
むすこ【息子】
めがね【眼鏡】
もさ【猛者】
もみじ(もみぢ)【紅葉】
もめん【木綿】
もより【最寄り】
やおちょう(やほちやう)【八百長】・やおや(やほや)【八百屋】
やまと【大和】
やよい(やよひ)【弥生】
ゆかた【浴衣】
ゆくえ(ゆくへ)【行方】
よせ【寄席】
わこうど(わかうど)【若人】


参考文献


おわりに

著者略歴

著:田島 優
1957年愛知県に生まれる。南山大学卒業。名古屋大学大学院満期退学。愛知県立大学教授、宮城学院女子大学教授を経て、現在、明治大学法学部教授。博士(文学)。主な著書に、『現代漢字の世界』(朝倉書店、2008年)、『「あて字」の日本語史』(風媒社、2017年)などがある。

ISBN:9784833121057
出版社:風媒社
判型:4-6
ページ数:213ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CFH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ