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文殊菩薩の研究

著:光川 豊藝
編:井上 博文
編:金澤 豊

紙版

内容紹介

大乗仏教の主役 文殊菩薩に託された思想とは。

悪魔からは泣いて怖れられ、釈尊はその前世で文殊の説法により発心を得た。またある時は維摩居士と空を論じ、龍女と成仏を論じあった。
大乗仏教の主役ともいうべき活躍をみせる文殊菩薩について、初期大乗経典「般若経」をはじめ、膨大なチベット語文献・漢訳文献を精査。文殊菩薩経典群を網羅的時代的に初めて整理。著者が半生をかけて考究した驚くべき研究成果。

【目次】
刊行にあたって(井上博文)
第一部 論考編
Ⅰ 文殊菩薩と仏国土
第一章 文殊菩薩とその仏国土――『文殊師利仏土厳浄経』を中心に
Ⅱ 文殊菩薩の説法
第二章 文殊師利菩薩『所説教』の研究――文殊の説く教説と神変を中心に
第三章 『思益梵天所問経』の研究――文殊菩薩の所説をめぐって
Ⅲ 文殊菩薩と女性 
第四章 『諸仏要集経』にみられる文殊菩薩――とくに「有所得」と「女身」に関連して
第五章 『文殊師利遊戯大乗経』の研究――文殊のganika(娼婦)への教説を中心にして
Ⅳ 文殊菩薩と悪魔
第六章 魔波旬と文殊菩薩による破魔――『仏説魔逆経』を中心にして

第二部 文殊菩薩関係経典(解題篇)
第一章 中国仏教・古訳時代にみられる関係経典
第二章 中国仏教・旧訳時代にみられる関係経典
第三章 中国仏教・新訳時代とその後の関係経典

編集後記(金澤豊)
光川豊藝先生最終講演(二〇〇八年龍谷仏教学会記念講演)文殊菩薩の諸相
あとがき(井上博文)

目次

刊行にあたって(井上博文)

第一部 論考編
Ⅰ 文殊菩薩と仏国土
第一章 文殊菩薩とその仏国土――『文殊師利仏土厳浄経』を中心に
Ⅱ 文殊菩薩の説法
第二章 文殊師利菩薩『所説教』の研究――文殊の説く教説と神変を中心に
第三章 『思益梵天所問経』の研究――文殊菩薩の所説をめぐって
Ⅲ 文殊菩薩と女性 
第四章 『諸仏要集経』にみられる文殊菩薩――とくに「有所得」と「女身」に関連して
第五章 『文殊師利遊戯大乗経』の研究――文殊のganika(娼婦)への教説を中心にして
Ⅳ 文殊菩薩と悪魔
第六章 魔波旬と文殊菩薩による破魔――『仏説魔逆経』を中心にして

第二部 文殊菩薩関係経典(解題編)
第一章 中国仏教・古訳時代にみられる関係経典
第二章 中国仏教・旧訳時代にみられる関係経典
第三章 中国仏教・新訳時代とその後の関係経典

編集後記(金澤豊)
光川豊藝先生最終講演(二〇〇八年龍谷仏教学会記念講演)文殊菩薩の諸相
あとがき(井上博文)

著者略歴

著:光川 豊藝
1931年、広島県生まれ。1955年、龍谷大学文学部仏教学科仏教学専攻を卒業、龍谷大学大学院修士課程仏教学仏教史専攻を修了。1960年に龍谷大学研究部助手、以降、龍谷大学短期大学部助教授、教授。1988年より龍谷大学文学部教授となり、龍谷仏教学会会長、文学研究科長を歴任。2000年3月、龍谷大学を定年退職。同年4月から名誉教授。2009年1月10日、逝去。
編:井上 博文
1973年兵庫県生まれ。博士(文学)。龍谷大学非常勤講師、京都コムニタス塾長。専門は仏教学。特にインド仏教文化学、戒律学、REBT(Rational Emotive Behavior Therapy)と仏教の関連。主な著作、論文に『心理職大全~公認心理師・臨床心理士の資格習得から就職まで~』東京書籍、2022年、「仏教学の論理療法への応用について」『北陸宗教文化』22、2009年、「仏教思想-REBTと仏教学」『現代のエスプリ』518、2010年
編:金澤 豊
1980年京都府生まれ。博士(文学)。浄土真宗本願寺派総合研究所、龍谷大学文学部実習助手を経て現在、公益財団法人仏教伝道協会職員。専門はインド仏教、中観思想、仏教者の社会貢献活動。主な論文に「自然災害時における仏教の実践的研究―災害の記憶をめぐる仏教者の役割を中心に―」『世界仏教文化研究論叢』第58集、2020年、「弟子に何を伝えるのか―『四百論』第8章を中心に―」『真宗学』第141/142合併号、2020年

ISBN:9784831877703
出版社:法藏館
判型:A5
ページ数:898ページ
定価:16000円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月09日