日本中世の歴史意識
国・末法・日本
著:市川 浩史
紙版
内容紹介
明恵・日蓮・覚憲・虎関師練など中世思想家の歴史意識を探り,大転換した中世の国家観を解明する。
目次
Ⅰ「三国」論と『三国伝灯記』
一「内なる三国」の思想―日本中世における三国世界観に関する問題の所在と方法
二『三国伝灯記』の伝来
Ⅱ「三国」の時間と空間
はじめに
一 覚憲の「宗」意識と三国
二 明恵の皮膚感覚
三 捨てられた国・日本と日蓮
四 凝然の「内なる三国」
五 虎関師練と大乗純熟の国・日本
おわりに
Ⅲ 末法の歴史意識
一 成尋の旅
二 花山院と顕信の出家
三 「末法」から
四 日蓮の「日本国」観
初出一覧
あとがき