出版書誌データベース

白川静の師で中国文学研究者の橋本循の著作集（全4巻）。第1巻は歴史的背景から文学と思想を解明した「中国文学思想管見」収録。

序
一　中國文學と山水思想
二　先秦文學に於ける敍景
三　詩の比興について
四　桃の傳?について
五　楚辭概?
六　漢魏の際に於ける時代思想
七　後漢の選擧と漢魏の際の文學思想
八　中國文學と頽廢思想
九　中國文學と隱遁思想
一〇　隱逸思想の流變について
一一　陶淵明の守拙について
一二　王維の山水詩と佛教に就いて
一三　王維の研究
一四　柳子厚の山水遊記に就いて
一五　柳宗元の傳記
一六　屈原と柳子厚
一七　李長吉を論ず
一八　李白
一九　王?州の文章觀と其の文章
二〇　歸震川
二一　方望溪
二二　揚州に於ける王漁洋
二三　王漁洋小傳
二四　老子の人生哲學
二五　文と道

あとがき
解題

著：橋本　循
號は蘆北。明治23年（1890）6月、現在の福井縣越前市に生まれる。京都帝國大學文科大學文學科支那語學支那文學專科を卒業後、臨濟宗大學敎授、大谷大學敎授囑託、立命館大學敎授等を歴任し、中國の文學や思想を講じた。退職後は立命館大學名譽敎授となる。文學博士。昭和63年（1988）5月27日逝去。
主な著書に『譯註楚辭』、『王漁洋』、『中國文學思想管見』等がある。沒後、橋本ゑん夫人により財團法人橋本循記念會が設立され、東アジア各國の留學生への奬學金給付事業、中國の傳統文化研究に對する學術賞「蘆北賞」の授與や研究助成事業などが行われている。