出版書誌データベース

記念碑的著作、待望の本邦初訳！
「仏教」は西洋の机上で誕生した？
〝異形の教え〟をいかに理解し受容したか、その言説空間に迫る。

今日用いられる「仏教」という概念。それは東洋発祥ではなく、植民地由来の文献を介した西洋による想像と願望の産物からはじまった？

一九世紀ヴィトクリア朝の英国人らによる仏教表象を分析し、称賛と蔑視・偏見・畏怖を交えながら、キリスト教などとは異なる「一つの宗教としての仏教」が構築される過程を、〈オリエンタリズムと宗教〉をめぐる問題系を踏まえつつ解明。

西洋近代の〝仏教創造〟を描いた記念碑的著作、待望の本邦初訳。

【目次】
はじめに
序　章
第一章　仏教の発見
第二章　仏教と「東洋精神」
第三章　ブッダ――神話から歴史へ
第四章　ヴィクトリア時代人と仏教の教義
第五章　ヴィクトリア時代の訓戒と仏教の実践
第六章　「盲目の異教徒」？
結　論

註
文献一覧
訳者あとがき
人名索引

はじめに
序　章
第一章　仏教の発見
第二章　仏教と「東洋精神」
第三章　ブッダ――神話から歴史へ
第四章　ヴィクトリア時代人と仏教の教義
第五章　ヴィクトリア時代の訓戒と仏教の実践
第六章　「盲目の異教徒」？
結　論

註
文献一覧
訳者あとがき
人名索引

著：フィリップ・C・アーモンド
オーストラリア、クイーンズランド大学名誉教授（宗教学・宗教哲学）。オーストラリア人文学アカデミー・フェロー。近年の著書にAfterlife： A History of Life after Death（I.B. Tauris, 2016）, God: A New Biography（I.B. Tauris, 2018）などがある。

訳：奥山　倫明
東洋英和女学院大学教授、死生学研究所所長。博士（文学）。著書に『エリアーデ宗教学の展開――比較・歴史・解釈』（刀水書房、2000年）、『制度としての宗教――近代日本の模索』（晃洋書房、2018年）がある。