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仏性とは何か

著:高崎 直道
解説:下田 正弘

紙版

内容紹介

一切衆生悉有仏性(一切衆生はことごとく仏性を有す)。一切の衆生とは何か、仏性とは何か、有すとはどういうことか。はたしてすべての人にほとけになれる本性が具わっているのか。日本仏教に根本的な影響を及ぼした仏性思想を明快に説き明かした名著。「如来蔵と仏性」「如来の出現」「如来蔵思想と密教」「道元の仏性論」「生死はほとけの御いのち――道元に学ぶ生死観」など世評高い論考を収録。仏教をほんとうに知るための最重要論考。

目次

改版に当って
はじめに

  Ⅰ
如来蔵と仏性
仏性の話
一切衆生悉有仏性
如来と如来蔵
  Ⅱ
如来の出現
宝性論入門
  Ⅲ
如来蔵思想と密教
  Ⅳ
道元の仏性論
  Ⅴ
悉有仏性・内なるホトケを求めて
釈尊の原像
生死はほとけの御いのち――道元に学ぶ生死観――
本証妙修ということ

初出一覧
文庫版解説 仏教思想における言説様相の差異について 下田正弘

著者略歴

著:高崎 直道
1926年東京に生まれる。1950年東京大学文学部哲学科(印度哲学専攻)卒業。駒澤大学助教授、大阪大学助教授、東京大学文学部教授、鶴見大学教授、同学長を歴任。東京大学名誉教授、鶴見大学名誉教授。文学博士。2013年逝去。編著書は、“A Study on the Ratnagotravibh?ga(Uttaratantra)”(IsMEO)、『仏教史概説インド篇』(共著、平楽寺書店)、『仏教の思想11 古仏のまねび〈道元〉』(共著、角川書店)、『如来蔵思想の形成』(春秋社)、『大乗仏典12 如来蔵系経典』(中央公論社)、『仏典講座17 楞伽経』(大蔵出版)、『インド思想史』(共著、東大出版会)、『仏教入門』(東大出版会)、『講座大乗仏教』全10巻(共編、春秋社)、『如来蔵思想』Ⅰ・Ⅱ、『インド思想論』(いずれも法藏館)、『大乗起信論』(共訳、岩波文庫)、『高崎直道著作集』全9巻(春秋社)など。

ISBN:9784831826022
出版社:法藏館
判型:文庫
ページ数:320ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDT