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獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠

動物衛生学 第2版

編:獣医衛生学教育研修協議会

紙版

内容紹介

 時代に即した実践的内容の教科書編集に心掛け,新たに「ICT技術およびロボットを活用した飼養管理」を加えました.さらに,「家畜伝染病予防法」など関係法規,家畜伝染病の発生動向など最新情報に更新し,新たな執筆者も加わり内容も更新しました.本書の特徴のひとつは獣医学教育モデル・コア・カリキュラムと獣医師国家試験ガイドラインを網羅した内容であることは初版と同様ですが,コラムによる話題提供と情報の深掘りが充実しました.-序文を一部抜粋
 初版発行から6年が経過して内容を更新し、教科書としてだけでなく動物衛生の現場にも応用できる1冊です。

目次

第1章 動物衛生学とは
1.獣医療・獣医学における動物衛生学
2.動物衛生の歴史
3.畜産の動向
4.家畜の病傷事故と死廃事故
第2章 日本の家畜防疫の仕組み
1.動物衛生行政体制
2.家畜伝染性疾病制御の原理
3.特定家畜伝染病防疫指針
4.疾病予防・疾病制御プログラムを基本とした危機管理計画
5.飼養衛生管理基準
第3章 家畜伝染病の発生動向と国際防疫
1.家畜伝染性疾病の国内発生動向
2.国内で発生のある感染症
3.家畜伝染病の国際防疫
第4章 疾病制御と予防衛生
1.消毒薬と消毒の注意点
2.抗菌性物質と耐性菌の出現防止
3.免疫とワクチン
4.ワクチネーションプログラム
第5章 疫学
1.動物衛生に必要な疫学概論
2.疾病の発生を定量するための指標
3.疫学の方法論と手法
4.サーベイランスとモニタリング
5.スクリーニング
6.標本抽出
7.感染症の発生パターン
第6章 環境衛生
1.環境と動物生産
2.暑熱による障害とその対策
3.寒冷による障害とその対策
4.輸送病とその対策
5.動物の福祉
6.衛生動物とその対策
第7章 飼養管理衛生
1.総論
2.飼養衛生
3.ポジティブリスト制度と「飼料安全法」
4.農場HACCP
第8章 動物の中毒
1.家畜の中毒
2.伴侶動物の中毒
第9章 動物の排せつ物と衛生
1.家畜排せつ物と処理
2.悪臭規制と悪臭処理
第10章 生産動物の管理衛生
1.乳牛の管理衛生
2.肉牛の管理衛生
3.放牧牛の管理衛生
4.豚の管理衛生
5.鶏の管理衛生
6.ミツバチ
7.特用家畜の衛生管理
8.ICT技術およびロボットを利用した飼養管理
第11章 伴侶動物,展示動物および野生動物の管理衛生
1.伴侶動物の衛生
2.伴侶動物の伝染性疾病制御
3.動物園動物の衛生管理
4.野生動物の衛生

コラム
One World, One Healthの概念
牛疫の撲滅
牛伝染性リンパ腫(旧名:牛白血病)
牛のサルモネラ症
放射線と動物の衛生
家畜生産から発生する温室効果ガス
「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」
海綿状脳症と「飼料安全法」
馬の飼養衛生
日本のコウモリが保有するウイルスについて
ストレスによる異常肉の発生:PSEとDFD
乳房炎ワクチン
マイクロミニピッグ
育種と遺伝性疾患
牛ボツリヌス症
地球温暖化と節足動物媒介感染症
野生イノシシへの経口豚熱ワクチン
入国時のアフリカ豚熱への対応と現状
養豚場における抗菌剤使用低減への取り組み
病原体の所持と輸送
飼育展示されている鯨類の衛生管理:胃疾患に焦点をあてて
WOAHリスト疾病

ISBN:9784830032912
出版社:文永堂出版
判型:B5
ページ数:496ページ
定価:11800円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MZ