日米野球の架け橋
鈴木惣太郎の人生と正力松太郎
著:波多野 勝
内容紹介
昭和を駆け抜けた一大興行師正力松太郎の野望と理想の野球追求の狭間で揺れ動いた鈴木惣太郎の一生を鮮やかに描いた評伝。これまで漠然としていた日米野球交流の背景や正力・読売の狙い、メジャーリーグ側の本音などが鈴木の日記・書簡・電報など新しい資料で明らかになる。日米野球交流史の空白部分を埋める力作 。
目次
はじめに 電報が語る日米野球/鈴木惣太郎と正力松太郎
第1章 正力松太郎の野望
正力の戦術/ゲーリッグ来日の成功の意味…
第2章 「電報・書信」からみえる惣太郎とオドールの交流
親日家となったオドール/ベーブ・ルース訪日の提案…
第3章 ハンターとの決別
孤立するハンター/渡米遠征計画の挫折/正力への不満…
第4章 ベーブ・ルース来日
ベーブ・ルースの説得/最強軍団の来日/巨人の渡米遠征/日米修好八〇年事業/巨人における惣太郎の立場
第5章 非常時の日米スポーツ交流
第二回の遠征問題/第三回日米野球を提案した正力…
第6章 プロ野球復活への道 ―― アメリカ野球にならえ
正力の戦後/野球の民主化を目指す惣太郎/惣太郎、日本野球連盟副会長に就任/新興球団の台頭/キャピー原田との再会
第7章 正力と読売・巨人の対立 ―― 連動する球界の混乱
興行野球の隆盛/正力コミッショナーの誕生/反正力派の反発…
第8章 読売内の抗争
二リーグ分裂の意味/球界の混乱/反正力派の凋落…
第9章 反正力派と組んだ原田とオドール
正力の追放解除/惣太郎取締役の誕生とその苦悩/オドール、デイマジオ・モンロー夫妻の厄介な来日…
第10章 日米野球交流の転換―ウォルター・オマリーとの出会い
正力の政界入り/オドール・原田路線からの転換/ウォルター・オマリーとの出会い/ドジャースの来日…
第11章 変転する読売の惣太郎とオマリーとの絆
取締役退任/幻の天覧試合解説/巨人の顧問に/ドーム球場構想/ドジャース戦法の学習/ドジャースタジアム完成式典出席…
第12章 アイク生原との出会い
生原のドジャース入り/後継者正力亨/オマリーの友情/巨人優勝の裏側/オドールとの再会/正力の死去…
第13章 別 れ
顧問退任/巨人の外人助っ人獲得工作/正力亨とピーターの確執/大洋ホエールズからのラブコール/長嶋監督退陣を語る書簡
エピローグ
日米プロ野球交流に生きた正力と惣太郎/夢の続き
ISBN:9784829506042
。出版社:芙蓉書房出版
。判型:4-6
。ページ数:380ページ
。定価:2300円(本体)
。発行年月日:2013年11月
。発売日:2013年11月08日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SF。