江戸の笑う家庭学
著:高橋 幹夫
紙版
内容紹介
江戸時代の家庭百科「節用集」に見る洒落と笑いの世界! 式亭三馬『小野の馬鹿村虚字尽』(文化3年刊)を底本に、失いかけている笑いを取り戻す。節用集は、もともとは国語辞典だったが、料理の出し方から礼儀作法まで日常生活全般の百科事典のような性格の刊行物としても作られ、当時の家庭には常備されていた。式亭三馬は、平安期の歌人小野篁が書いたとされる『小野篁歌字尽』をもじってこの滑稽本を作った。本書は、現代の読者が江戸の笑いと実用知識を理解できるようこの本を再編集したもの。