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“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!

著:門田隆将
著:結城豊弘

紙版

内容紹介

なぜ日本はこんな国になってしまったのか――。
暗殺犯の思惑どおり、旧統一教会問題にすり替えられて大騒ぎのマスコミ。ついには、政治家と同教会の“接点”を探して魔女狩りに突入したあり得ない日本。門田隆将とテレビ界の名物プロデューサー結城豊弘が緊急提言。

日本では、たとえ自分と考え方や信条が違っていても、相手を尊重する精神がある。亡くなれば「神」となり、「仏」となるというのが日本の文化だからだ。だが「なんでも安倍が悪い」という、いわゆる“アベガー”たちと日本のマスコミは亡くなった安倍元首相に罵声を浴びせつづけた。ワイドショーは、完全にアベガーたちに追従。連日、暗殺犯の供述と、それをリークする奈良県警の掌(てのひら)で踊り狂った。

しかし、安倍政権は発足間もない2013年、悪質商法の被害者に代わり消費者団体等が損害賠償訴訟をできるようにした「消費者裁判手続特例法」を内閣提出の法律として成立させ、霊感商法に打撃を与えた。さらに2018年には、消費者契約法の一部を改正し、契約取り消しができる行為について、わざわざ「霊感等による知見を用いた告知」という項目を設け、「霊を用いて商売するやり方」を“狙い打ち”した。

だが、その詳細は報道せず、自らは旧統一教会の“広告塔”となりながら、魔女狩りに終始するマスコミ。地上波、新聞、週刊誌…すべてが自らの「役割を放棄」したのである。
それほど問題なら、消費者裁判手続特例法ができた2013年以降、マスコミもジャーナリストも霊感商法その他をなぜ取り上げていないのか。そして野党はなぜ国会で問題にもしていなかったのか。

あり得ない日本のありさまに欝々(うつうつ)としている国民に送る痛快な1冊。

目次

第1章 安倍元首相暗殺事件とマスコミのひどさ
第2章 「偽善」メディアが衰退する理由
第3章 報道に関わった大事件の数々
第4章 「マスコミ不信」がフェイクニュースを生む
第5章 テレビはまだ変身できる

著者略歴

著:門田隆将
作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。
著:結城豊弘
1962年鳥取県生まれ。駒澤大学法学部卒。読売テレビにアナウンサーとして入社。『2時のワイドショー』『週刊トラトラタイガース』などを担当。1995年、アナウンサーから東京制作部に異動し『ザ・ワイド』の担当となる。同番組で「神戸連続児童殺傷事件」や「和歌山毒物カレー事件」を取材した他、政治経済デスクとして「石原慎太郎東京都知事誕生」「小泉政治」などを担当。『ザ・ワイド』のチーフプロデューサーを経て、その後、『ウェークアップ! ぷらす』チーフプロデューサー。『情報ライブ ミヤネ屋』統括プロデューサー、『そこまで言って委員会NP』チーフプロデューサーを歴任。2022年4月に独立。現在、フリープロデューサー。著書に『オオサカ、大逆転!』(ビジネス社)がある。

ISBN:9784828424422
出版社:ビジネス社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTP2