萬葉集研究 第四十二集
編:鉄野 昌弘
編:奥村 和美
紙版
内容紹介
万葉集の研究は近来ますます盛んである。
本書は、学界第一線に活躍中の執筆者が、紙数の制限を受けず、テーマに縛られることなく、十分に驥足をのばし、心ゆくまで意を尽した、現万葉学の進歩に資する鋭利な各新稿論文を収める。
目次
「玉藻」の表象性と哀歌―人麻呂一九四~五歌に関する試論―(影山尚之)
柿本人麻呂作歌における「われ」―その視点と方法―(茂野智大)
二つの思いを詠む長歌―巻十三・三二四三、三二七六、三二七八―(垣見修司)
『万葉集』における「喚辞」(鉄野昌弘)
『出雲国風土記』と神話―神話を神話として記す風土記―(伊藤 剣)
日本書紀歴代巻に見える三字動詞―その成り立ちと偏在をめぐって―(葛西太一)
萬葉集の清濁表記論再考(尾山 慎)
万葉の藤―「伊久里の杜」をめぐる江戸時代後期の郷土意識―(三上喜孝)
国司の赴任と家族(渡辺 滋)
日本古代文化と女性(河上麻由子)
『万葉集』の大后―「大后」の使用時期をめぐって―(遠藤みどり)