万葉集の研究は近来ますます盛んである。 本書は、学界第一線に活躍中の執筆者が、紙数の制限を受けず、テーマに縛られることなく、十分に驥足をのばし、心ゆくまで意を尽した、現万葉学の進歩に資する鋭利な各新稿論文を収める。
【目次】
生活の歌(内田賢徳)
梅花歌三十二首再読(山﨑健司)
「大宰帥大伴卿讃酒歌十三首」試論(鉄野昌弘)
讃酒歌十三首の示す死生観(上野誠)
難波津の歌の広がり(遠藤慶太)
法会と歌木簡―神雄寺跡出土歌木簡の再検討―(吉川真司)
蓬左文庫本から日御碕本へ(廣岡義隆)
中世における文字とことば(金沢英之)
憶良と杜甫、そして陶淵明(川合康三)