古代における表現の方法
著:岩田 芳子
紙版
内容紹介
日本女子大学叢書19
主に『古事記』『日本書紀』『風土記』等にあらわれる真直な形状の杖・剣・針・鉤を対象として、「もの」の表現の分析を通して神話や伝説の表現の方法について考察を試みる。
目次
序章
一 古代における「もの」の表現性
二 方法と見通し
第一章 「もの」の表象性と表現方法
第一節 杖考
『常陸国風土記』夜刀神伝承
第二節 剣考⑴
一 『古事記』建御雷神の神話
二 『古事記』倭建命の「御刀」
第三節 剣考⑵
一 『播磨国風土記』異剣伝説
二 『萬葉集』「境部王詠二数種物一歌一首」
第二章 「もの」への類感と表現方法
第一節 針考
一 『古事記』三輪山伝説
二 『肥前国風土記』弟日姫子譚
第二節 鉤考
『肥前国風土記』神功皇后の年魚釣り譚
終章