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言語の起源

原案:Daniel L. Everett
訳:松浦 俊輔

紙版

内容紹介

『ピダハン』で一大センセーションを巻き起こした著者が、言語の起源の謎に挑む

 人類史上最も偉大な発明である「言語」。その起源をめぐっては、これまで様々な議論が交わされてきた。
 言語はいつ、誰が最初に使いはじめたのか? 人は言語を突然変異によって獲得したのか、それとも漸進的な変化によって身につけたのか? そもそも、他の動物のコミュニケーションと人間の言語は何が違うのか――すなわち、言語とは何か?  
 ノーム・チョムスキーが提唱した生成文法への反証であるとされた「ピダハン語」の研究で一躍有名となった、異端の言語学者ダニエル・L・エヴェレットが、言語学のみならず、人類学、考古学、脳科学などの知見をもとに、上記の問いすべてに答えを出す。著者渾身の一冊。

目次

第1部 最初のヒト族
 第1章 ヒト族の登場
 第2章 化石ハンターたち
 第3章 ヒト族の分離
 第4章 みな記号の言語を話す
第2部 人間の言語への生物学的適応
 第5章 人類、優れた脳を得る
 第6章 脳はいかにして言語を可能にするか
 第7章 脳がうまく働かなくなるとき
 第8章 舌で話す
第3部 言語形式の進化
 第9章 文法はどこから来たか
 第10章 手で話す
 第11章 まずまず良いだけ
第4部 言語の文化的進化
 第12章 共同体とコミュニケーション

著者略歴

原案:Daniel L. Everett
言語人類学者。ベントレー大学アーツ&サイエンス部門長。言語をテーマとした著書を数多く発表している。邦訳は『ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観』(みすず書房)。
訳:松浦 俊輔
翻訳家、名古屋学芸大学非常勤講師。訳書に、フィッシャー『群れはなぜ同じ方向を目指すのか?』、メイザー『ゼノンのパラドックス』(白揚社)、ダンバー『ことばの起源』(共訳)、バーリング『言葉を使うサル』、ウェッブ『記号とシンボルの事典』(以上、青土社)、レンツラー『進化する人体』(柏書房)、オコネル『トランスヒューマニズム』(作品社)、エレンバーグ『データを正しく見るための数学的思考』(日経BP)、オレル『なぜ経済予測は間違えるのか』(河出書房新社)、ギャリソン『アインシュタインの時計 ポアンカレの地図』(名古屋大学出版会)など。

ISBN:9784826902205
出版社:白揚社
判型:4-6
ページ数:448ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年07月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS