花園大学人権論集 30
人間社会の再生可能性
すべての市民が、平和のうちに、差別なく、その人らしい人生を歩める社会へ
編:花園大学人権教育研究センター
内容紹介
ジェンダー・教育・仏教などのコミュニティを創りなおすことで、少子高齢化や経済の低成長に陥った日本社会の持続可能性をさぐる。
目次
はしがき(吉永純)
訪問教育の子どもたちと共に(渡邊実)
●1 訪問教育の概要●2 訪問教育の制度について●3 訪問教育の子どもたち「ひとり ひとり」●4 訪問教育の子どもたちから教わったこと
女性と仏教をめぐる諸問題――龍谷大学ジェンダーと宗教研究センターの取り組み(岩田真美)
●はじめに●龍谷大学の「仏教SDGs」の取り組みとして●ジェンダーと宗教をめぐって●仏教、SDGs、ジェンダーをつなぐ試み●寺院におけるジェンダー問題●仏教界とジェンダーギャップ●仏教史における女性像の変遷●浄土真宗と女性●東本願寺の人権週間ギャラリー展とジェンダーの課題●おわりに
文学作品におけるハンセン病表象――松本清張『砂の器』を中心に(高橋啓太)
●はじめに●近代日本におけるハンセン病政策●近代文学とハンセン病●松本清張の略歴●『砂の器』基本情報●『砂の器』連載時の『読売新聞』記事●殺人の動機とハンセン病●映画『砂の器』●おわりに
ライフストーリーワーク――社会的養護の元で育つ子どもたちの生い立ちの整理の必要性と課題(久保樹里)
●はじめに●社会的養護の下で生活する子どもたち●ライフストーリーワークとは●生い立ちを知ることの大切さ●ライフストーリーワークの三つの段階●セッション型で進めるライフストーリーワーク●IFCAの絵本の作成●『これから新しい生活がはじまるあなたのために』の紹介●ライフストーリーワークの必要性の広がり
仏教と人権――差別の要因(中尾良信)
●臨終出家と死後出家●禅宗式葬儀の浸透●権力による宗教統制-檀家制度●仏教における部落差別●意識されない封建意識
コミュニティに立脚した支援――援助専門職に求められるもの(三品桂子)
●1 はじめに●2 本日の内容●3 イギリスのバーミンガムで●4 精神保健サービスの原理と原則●5 日本の現状●6 コミュニティに立脚した支援の必要性●7 ACT-Kのスタッフがしていること●8 専門職の姿勢●9 花園大学の学生・卒業生、そして花園大学に期待すること
ISBN:9784826507424
。出版社:批評社
。判型:4-6
。ページ数:204ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2023年03月
。発売日:2023年03月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB。