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ノンフィクション・シリーズ“人間” 10

愛の永遠を信じたく候

啄木の妻節子

著:澤地 久枝

紙版

内容紹介

石川啄木に愛され、啄木を愛し、そしてその才能をだれよりも早く、だれよりもつよく信じた妻・節子。その節子を描くことで、叙情詩人としてだけではなく、明治の政治の本質と真向かった文学者として、啄木を現在に生き返らせた伝記文学の傑作。

目次

雪の跫音

処女詩集『あこがれ』

つかの間の平安

北海漂泊

〝半独身者〟

女教師 節子

「喜之床」二階

跳梁をはじめるもの

義絶

節子の節操

あいつぐ死

遺された命

文春文庫版のためのあとがき
本シリーズにあたってのあとがき
解説 佐高 信

著者略歴

著:澤地 久枝
1930年、東京都生まれ。敗戦で旧満州より引き揚げる。中央公論社勤務を経てノンフィクション作家に。主な著書に『妻たちの二・二六事件』(中公文庫)、『火はわが胸中にあり─忘れられた近衛兵兵士の叛乱 竹橋事件』(文春文庫/岩波現代文庫)、『滄海よ眠れ─ミッドウェー海戦の生と死』(文春文庫)、『世代を超えて語り継ぎたい戦争文学』(佐高信との共著、岩波書店)、『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る─アフガンとの約束』(中村哲との共著、岩波書店)『原発への非服従─私たちが決意したこと』(鶴見俊輔、奥平康弘、大江健三郎との共著、岩波ブックレット)、『ほうしゃせん きらきら きらいだよ──「さようなら原発1000万人署名運動」より』(鎌田慧との共編著、七つ森書館)ほか多数。憲法「九条の会」「さようなら原発1000万人署名市民の会」呼びかけ人。

ISBN:9784822870102
出版社:七つ森書館
判型:4-6
ページ数:296ページ
定価:2000円(本体)
発売日:2013年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB