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子ども部屋のアリス

作:ルイス・キャロル
絵:ジョン・テニエル
訳・解説:安井 泉

紙版

内容紹介

『子ども部屋のアリス』は、ルイス・キャロルが『不思議の国のアリス』を子どもでもわかるように書き直し、新たにカラーイラストをつけた、4つのアリス・シリーズの最終作です。
 本書は、公式初版(THE NURSERY "ALICE" second edition, 1890)の原書からテニエルのカラー画20点を収録しました。19世紀ヴィクトリア朝の上品な色調を忠実に再現しています。
『不思議の国のアリス』入門書であると同時に、作品世界を深く理解するための解説書としての側面も備えています。日本ルイス・キャロル協会会長・安井泉氏の新訳でお届けします。

目次

子ども部屋のいとし子 
はじめに──すべてのお母さんに向けて

1・シロウサギ
2・アリスがのっぽに
3・涙の池
4・コーカス競走
5・トカゲのビル
6・かわいいワンちゃん
7・青いイモ虫
8・赤ん坊がコブタに
9・チェシャネコ
10・へんてこりんなお茶会
11・女王さまの庭
12・ロブスター・カドリーユ
13・タルトを盗んだのはだれ
14・ふってくるトランプ

解説──ルイス・キャロルが『子ども部屋のアリス』に込めた思い
年譜──ルイス・キャロルの The Nursery “Alice” に関する日記の記述

著者略歴

作:ルイス・キャロル
本名チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン(Charles Lutwidge Dodgson)。イギリスの数学者、聖職者、小説家、詩人、写真家。1832年チェシャー州生まれ。ラグビー校からオックスフォード大学クライスト・チャーチに入学。卒業とともに同大学の数学講師。1862年の夏の日にリデル学寮長の次女アリスを主人公にして即興で語った話を、後に手稿本『地下の国のアリス』にした。1865年に『不思議の国のアリス』、71年に『鏡の国のアリス』、90年に『子ども部屋のアリス』、76年に『スナーク狩り』を発表。晩年には長編小説『シルヴィーとブルーノ』(1888年、完結編93年)などの作品がある。1898年没。
絵:ジョン・テニエル
1820年、ロンドン生まれ。画家の道をめざしたが、収入欲しさで始めた挿絵の仕事が好評を得、1850年から1901年まで雑誌「パンチ」でイラストレーターとして活動。編集者の紹介で『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』に挿絵を描き、1893年にはヴィクトリア女王よりナイト爵位を授与された。1914年没。
訳・解説:安井 泉
1948年、東京生まれ。筑波大学名誉教授。日本ルイス・キャロル協会会長。専門は英語学・言語文化。英語語法文法学会会長等を歴任。著書に『音声学』(現代の英語学シリーズ第2巻、開拓社、第27回市河賞受賞)、『ことばから文化へ』(開拓社言語・文化選書第18巻)、『メアリー・ポピンズは東風にのって』(北星堂書店)、『英語で楽しむ英国ファンタジー』(静山社)など。編著書に『ルイス・キャロル ハンドブック──アリスの不思議な世界』(七つ森書館)など。訳書に『地下の国のアリス』『鏡の国のアリス』(以上、新書館)など。

ISBN:9784822815356
出版社:七つ森書館
判型:A5
ページ数:128ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2015年06月
発売日:2015年06月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB