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いま、子どもに読ませたい本

子どもの感性をゆたかにするブックガイド

編著:野上 暁

紙版

内容紹介

「生きる」とは? 「家族」とは? 「友だち」とは? 「戦争」とは? 「差別」とは?
テーマ別に構成した、日本の児童文学のブックガイドです。
日本ペンクラブ「子どもの本」委員が選んだ、時代をこえて読みつがれる名作ぞろい。
子どもの感性をゆたかにし、考える力が身につけるための101の物語です。
教科書採用作品も数多く紹介、朝の読書、読み聞かせ、読書感想文にも最適です。

目次

はじめに──野上 暁 

1 幼い子の文学――はじめて読む童話
   ぼくは王さま 寺村輝
   いやいやえん 中川李枝子
   目をさませトラゴロウ 小沢正
   くまの子ウーフ 神沢利子
   つみつみニャー 長新太
   はれときどきぶた 矢玉四郎
   きいろいばけつ 森山京
   おさるのまいにち いとうひろし
   へんてこもりにいこうよ 高楼方子
   ともだちや 内田隣太郎
   ゆきだるまのマール 二宮由紀子
    コラム(1)巌谷小波と『こがね丸』

2 生きるということ――命を考える
   椋鳥の夢 濱田廣介
   注文の多い料理店 宮澤賢治
   ごん狐(花のき村と盗人たち) 新美南吉
   ノンちゃん雲に乗る 石井桃子
   ベロ出しチョンマ 斎藤隆介
   風と木の歌 安房直子
   海のしろうま 山下明生
   生きることの意味 高史明
   つめたいよるに 江國香織
   カラフル 森絵都
   ぶらんこ乗り いしいしんじ
   狐笛のかなた 上橋菜穂子
    コラム(2)未明童話の登場

3 家族とは何か?――親子・きょうだいへのさまざまな思い
   魔法 坪田譲治
   十三歳の夏 乙骨淑子
   星に帰った少女 末吉暁子
   おとうさんがいっぱい 三田村信行
   家族 吉田とし
   ざわめきやまない 高田桂子
   お引越し ひこ・田中
   西の魔女が死んだ 梨木香歩
   キッドナップ・ツアー 角田光代
    コラム(3)「赤い鳥」と鈴木三重吉

4 いろいろな友だち――学校・友だち・遊び
   花物語 吉屋信子
   苦心の学友 佐々木邦
   でんでんむしの競馬 安藤美紀夫
   坂をのぼれば 皿海達哉
   おれがあいつであいつがおれで 山中恒
   少年時代の画集 森忠明
   夏のこどもたち 川島誠
   サマータイム 佐藤多佳子
   バッテリー あさのあつこ
   サイテーなあいつ 花形みつる
   象のダンス 魚住直子
   レモン・ドロップス 石井睦美
   プラネタリウム 梨屋アリエ
    コラム(4)宮澤賢治と新美南吉

5 平和への願い――戦争とその時代から
   野薔薇(小さな草と太陽) 小川未明
   二十四の瞳 壺井栄
   谷間の底から 柴田道子
   浮浪児の栄光 佐野美津男
   星の牧場 庄野英二
   ゲンのいた谷 長崎源之助
   ボクちゃんの戦場 奥田継夫
   ほろびた国の旅 三木卓
   マヤの一生 椋鳩十
   沖縄少年漂流記 谷真介
   ぼんぼん 今江祥智
   神がくしの八月 さねとうあきら
   戦争童話集 野坂昭如
   石切り山の人びと 竹崎有斐
   街の赤ずきんたち 大石真
   ちいちゃんのかげおくり あまんきみこ
   夏の庭 湯本香樹実
    コラム(5)プロレタリア児童文学から生活童話へ

6 描かれたヒロシマ・ナガサキ――核被爆国からの証言
   トビウオのぼうやはびょうきです いぬいとみこ
   二年2組はヒヨコのクラス 山下夕美子
   ふたりのイーダ 松谷みよ子
   ヒロシマの歌 今西祐行
   八月がくるたびに おおえひで
   青葉学園物語 吉本直志郎
   夜の神話 たつみや章
   八月の髪かざり 那須正幹
   彼岸花はきつねのかんざし 朽木祥
   パンプキン! 令丈ヒロ子
    コラム(6)戦後民主主義と児童文学

7 社会に向けた目――貧困・差別・自由へのまなざし
   鉄の町の少年 国分一太郎
   キューポラのある街 早船ちよ
   ぬすまれた町 古田足日
   橋のない川 住井すゑ
   魔神の海 前川康男
   さらばハイウェイ 砂田弘
   絵にかくとへんな家 さとうまきこ
   太陽の子 灰谷健次郎
   白赤だすき小○の旗印 後藤竜二
   朝はだんだん見えてくる 岩瀬成子
   かむさはむにだ 村中李衣
   ぼくのお姉さん 丘修三
   半分のふるさと 李相琴
    コラム(7)童話伝統批判と「さよなら未明」

8 ファンタジーと冒険――不思議な世界への旅
   怪人二十面相 江戸川乱歩
   だれも知らない小さな国 佐藤さとる
   クレヨン王国の十二か月 福永令三
   冒険者たち ガンバと15ひきの仲間 斎藤惇夫
   燃えながら飛んだよ! 飯田栄彦
   ぽっぺん先生と帰らずの沼 舟崎克彦
   霧のむこうのふしぎな町 柏葉幸子
   竜のいる島 たかしよいち
   魔女の宅急便 角野栄子
   ひげよ、さらば 上野瞭
   二分間の冒険 岡田淳
   ルドルフとイッパイアッテナ 斉藤洋
   ふるさとは、夏 芝田勝茂
   クヌギ林のザワザワ荘 富安陽子
   南の島のティオ 池澤夏樹 
   風神秘抄 荻原規子
    コラム(8)日本児童文学の現代

執筆者プロフィール
作品名索引

著者略歴

編著:野上 暁
1943年、長野県生まれ。評論家。日本ペンクラブ常務理事。「子どもの本」委員。日本児童文学学会会員。おもな著書『子ども学 その源流へ』(大月書店)、『越境する児童文学』(長崎出版)、編著に『ファンタジービジネスのしかけかた』(講談社)、『子どもの本ハンドブック』(三省堂)など。

ISBN:9784822814977
出版社:七つ森書館
判型:A5
ページ数:232ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2014年03月
発売日:2014年03月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:GBCR