まえがき──辻 信一
第１章 ポスト3・11時代と仏教
ポスト・フクシマという時代
まずは、そこへ行って感じる
仏教徒は現地に身を晒す
避難所としてのお寺の役割
「変わったことをしない」雰囲気
原発事故と天災の違い
逃げるべきか、留まるべきか
パニックに陥ったのは誰か
メメントモリ
世界と切れている日本
「私は動かない」と言ってから動く
支援に行く者が幸せになる
電話より先にメール
科学技術と仏教
自然エネルギーならいいのか
祈りが世界を支えている
被災地にお地蔵さまを贈る
祈りのコミュニティ
服喪と供養
セラピーとしてのお経
TPPというもう一つの大災害
受難としての3・11
自責、反省、居直り、恨み
原発さん、ありがとう、さようなら
バチが当たった
怒りとは何か
思うことより、口で言うことを優先する
人間は悪にもなるし、善にもなる
絶望すること
危機感をもちながら、安心する
学問よりも瞑想
第２章 野口法蔵、秘境を生きる
変じゃない人は変だ
死を待つ人びと
怖くない、痛くない
私を不幸だと思うかい？
幸福感があれば幸せ
なんでここまで信じられるのだろう
死体が焼かれるのをじっと見ていた
死に場所を探して歩く
ラダックを目指す
聖者と楽器で話をする
穏やかで、シンプルで、謙虚
七つの検問をくぐり抜ける
吹雪のヒマラヤを革靴で歩く
別世界で僧侶になる
より少なく食べ、より大きな満足を得る
スパイ容疑で捕まる
写真を捨てる
私が変わって、デリーが変わった
針の穴を開ける
あの山へ行ってこい
五体投地を始める
スリランカでのヴィパッサナー瞑想
外界からの苦痛を、どう内に向けないか
坐禅の呼吸法は、からだを変える
自分のためから、他人のために
第３章 世界の、日本の、そして私の変革
頭を空にする時間をもつ
ガンジー的な思想、実践
生き方を変えるために、ガンになる
エンゲージド・ブディズム
手を出さないような抵抗
カフェ・デラ・テラ
太陽を拝むのか、原発を拝むのか
原発は反生命である
絶望の覚悟を決める
菜食のすすめ
なぜ今、坐禅断食なのか
ブッダは宿便を出して悟った
集団のもつ癒しの力
断食の効果
からだが記憶する
小食は愛と慈悲の実践
太り過ぎの自分と社会に別れを告げる
宵越しの金はもたない
「自力」と「他力」
大乗の意味するもの
「弱さ」を知る
苦行と怒りのエネルギー
来世と現世
要は修行である
ブータンのGNHと「足るを知る」
民主主義を考え直す
女性がリーダーとなるべき時代
個が出会って、新しいコミュニティを
ブータンに学ぶこれからの教育
こうやって生きれば大丈夫
あとがき──野口法蔵
