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パブリッククラウドサービスであるMicrosoft Azureは、さまざまなサービスを次々に提供しています。ただし、あまりにも数多くのサービスがあり、Azureを知らない技術者からは「そもそもどんなサービスがあるかわからない」「どんなサービスがあるかわかっても、今度はそれらをどう組み合わせて利用すればよいのかがわからない」という声が上がっています。本書はそのような声に応え、Azureをこれから始める現場の技術者向けに、Azureの全体像と、Azureが提供する各サービスを体系的に説明します。Azureを知るために最初に読む1冊としてお勧めします。
本書は全6章からなり、第1章では本書の導入部として、Azureの基本と全体像、Azure活用のパターンを紹介します。第2章～第5章では、Azureが提供するさまざまなサービスから、基本となるものを厳選して解説します。最後の第6章では、Azureのプライベート版であるAzure Stackをご紹介します。

第1章 Azureの基本と全体像
1.1 Microsoft Azure とは
1.1.1　Azure の基本と特徴
1.1.2　50 を超える多彩なサービス
1.1.3　必要なリソースを必要な時に確保できる
1.1.4　使った分だけ支払えばよい柔軟な料金体系
1.1.5　複数の購入オプション
1.1.6　SLA の設定
1.1.7　世界最大のリージョン展開
1.2 Azure の基本概念と本書で扱うサービス
1.2.1　Azure の基本概念
1.2.2　本書で扱うサービスと概要
1.3 Azure を使い始めるには
1.3.1　Microsoft アカウントの開設
1.3.2　Azure アカウントの開設
1.3.3　従量課金以外の購入方法
1.3.4　Visual Studio Dev Essentials とIT Pro Cloud Essentials
1.3.5　BizSpark
1.4 料金と支払い
1.4.1　料金の考え方
1.4.2　利用料金の確認
1.4.3　料金計算ツール
1.5 サポート、フォーラム、コミュニティ
1.5.1　サポート
1.5.2　フォーラム
1.5.3　コミュニティ

第2章 仮想マシン、ストレージ、ネットワーク
2.1 Azure インフラの基礎
2.1.1　IaaS 概要
2.1.2　Azure リソースマネージャーモデルとは
2.1.3　この章の進め方
2.2 ネットワーク
2.2.1　概念と基本機能
2.2.2　仮想ネットワークとサブネット
2.2.3　外部接続
2.2.4　IP アドレスの割り当て
2.2.5　名前解決
2.2.6　パケットフィルタリング（NSG）
2.2.7　DDoS 防御およびL7 セキュリティ
2.2.8　その他の付加機能
2.3 ストレージ
2.3.1　概念と基本機能
2.3.2　設計時の考慮点
2.4 仮想マシン
2.4.1　ドライブの使い分け
2.4.2　仮想マシンエージェントと拡張機能
2.4.3　監視・診断とストレージアカウント
2.4.4　障害ドメインと更新ドメイン
2.4.5　可用性セット
2.4.6　仮想マシン作成の流れ
2.5 IaaS の進んだ使い方
2.5.1　API を理解する
2.5.2　CLI の使い方
2.5.3　ARM テンプレートデプロイメント
2.5.4　Azure Marketplace

第3章 データベースと分析系サービス
3.1 SQL Database
3.1.1　SQL Database の概要
3.1.2　SQL Database のパフォーマンスと可用性
3.1.3　SQL Database の操作
3.1.4　SQL Database の連携・データの可視化
3.2 SQL Data Warehouse
3.2.1　SQL Data Warehouse 概要
3.2.2　SQL Data Warehouse の作成
3.2.3　 Azure Data Factoryによるデータ移行：ローカル上のデータをAzure 上に移す
3.2.4　SQL Data Warehouse の利活用
3.3 Azure Data LakeとHDInsight
3.3.1　Azure Data Lake Store/Analytics とは
3.3.2　HDInsight とは
3.3.3　使用する方法 - Azure Data Lake Store/Analytics
3.3.4　使用する方法 - HDInsight
3.4 Event HubsとStream Analytics
3.4.1　リアルタイムデータ処理の基本とAzure の提供するサービス
3.4.2　Event HubsとStream Analytics
3.4.3　他のサービスとの連携と選び方の指針
3.5 Azure Machine Learning
3.5.1　Azure Machine Learning とは
3.5.2　機械学習の概要
3.5.3　Azure Machine Learning の使用
3.6 Cognitive Services
3.6.1　Cognitive Services とは
3.6.2　Cognitive Services を利用するための準備
3.6.3　より手軽に使えるAPI 群の紹介
3.6.4　Cognitive Services の使い方

第4章 高速開発のためのAzure App Service とAzure Functions
4.1 Azure でのアプリケーション開発
4.1.1　PaaS 概要とIaaS との比較
4.1.2　PaaS を利用するメリット
4.1.3　PaaS でできないこと
4.2 Azure App Service について
4.2.1　Azure App Service とは
4.2.2　App Service Plan について
4.2.3　App Service Environment について
4.3 Web AppsとMobile Apps
4.3.1　Web Apps 概要
4.3.2　Mobile Apps 概要
4.3.3　実際にiOS アプリ/Web サイトを作ってみよう
4.3.4　Web Apps/Mobile Apps の便利機能を追加してみよう
4.4 API Apps とLogic Apps
4.4.1　API Apps とは
4.4.2　なぜAPI Apps を利用すると便利なのか
4.4.3　API Apps とAzure API Management の違いについて
4.4.4　API Apps の認証機能について
4.4.5　実際に作ってみよう
4.4.6　API Apps の価格
4.4.7　Logic Apps とは
4.4.8　Logic Apps の機能を構成する要素の概念
4.4.9　実際にLogic App を作ってみよう
4.5 Azure Functions
4.5.1　サーバーレスアーキテクチャとAzure Functions
4.5.2　Azure Functions の特徴
4.5.3　Azure Functions の画面操作と設定
4.5.4　Azure Functions の料金プラン
4.5.5　Function を動かしてみよう

第5章 アイデンティティ管理と認証・認可
5.1 Azure AD - クラウド時代のアイデンティティ（ID）管理基盤
5.1.1　クラウドにおける企業向けアイデンティティ管理基盤の必要性
5.1.2　Azure AD とその特徴
5.1.3　Azure AD の各プラン
5.1.4　Azure AD とMicrosoft アカウント
5.2 Azure AD の管理
5.2.1　Azureポータルによる管理（画面による管理）
5.2.2　PowerShell による管理（スクリプトによる管理）
5.2.3　Azure AD Graphによる管理（APIによる管理）
5.3 Azure AD とのフェデレーションとシングルサインオン
5.3.1　一般的なフェデレーションの流れ（OpenID Connect）
5.3.2　フェデレーションがもたらすさまざまなメリット
5.3.3　マルチテナントへの対応
5.3.4　API との連携（OAuth 2.0）
5.3.5　Azure AD v2.0 エンドポイント
5.3.6　アプリケーションギャラリーを使ったフェデレーション
5.3.7　Active Directory（企業内アイデンティティ）とのフェデレーション
5.3.8　フェデレーションのまとめ
5.4 Azure AD B2B
5.5 Azure AD B2C
5.5.1　Azure AD B2C の意義
5.5.2　Azure AD B2C ディレクトリの作成と管理
5.5.3　ポリシー
5.5.4　画面（UI）のカスタマイズ
5.5.5　Azure AD B2C の動作
5.6 Azure AD ドメインサービス

第6章 地上に広がるクラウド：Azure Stack
6.1 AzureとAzure Stack
6.1.1　マイクロソフトのクラウドファースト戦略
6.1.2　Azure Stack ポータル
6.1.3　管理基盤の共通化
6.2 Azure Stack の内部構造
6.2.1　Azure Stack の主要な構成要素
6.2.2　 Azure Resource Manager（ARM）という管理基盤と作業の自動化/ 効率化
6.2.3　Azure Stackを支えるSDI
6.3 Azure Stack の利用シーン
6.3.1　管理者として見たAzure Stack
6.3.2　利用者から見たAzure Stack
6.3.3　Azure Stack が目指すシームレスハイブリッドクラウドの整理