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デジタル新時代を勝ち抜く明朗経営

明豊ファシリティワークスの挑戦

著:茂木 俊輔

紙版

内容紹介

見える化、働き方改革、フェアネス・・・
業界の異端から主流へ!
知られざる先進企業の全貌!!

 設計、施工の請負業態が一般的になっている日本の建設業界。その建設業界では、形のない仕事に報酬を払う「フィービジネス」は、なかなか定着しにくい風土があります。そこにITを駆使する独自の経営方針で切り込んだのが、明豊ファシリティワークス。発注者側に立ち、建築プロジェクトの遂行を支援するコンストラクションマネジメント(CM)業務を開拓してきました。
 「“効率良く”は目標にするが、“要領良く儲ける”はタブー」を企業の指針とし、CMビジネスの市場で勝ち抜いてきた、明豊ファシリティワークス。知られざる先進企業の強さの秘密に迫ります。

■目次
序 章 高まるCM導入の機運
第1章 品質・工期・コストの管理を支援
第2章 フェアネスと透明性を旗印に顧客主義を貫く
第3章 「明朗会計」を打ち出し、異端から主流へ
第4章 発注者支援業務をフィービジネスとして確立
第5章 「見える化」でサービス品質と生産性を上げる
第6章 ワクワク感で優秀な人材を呼び込む
第7章 社会へ定着させる道筋
終 章 代表取締役社長・大貫美氏に聞く

目次

序章 高まるCM導入の機運
 建築の発注者が抱えている課題とは?
 国は対応策としてCMに着目
 2002年にはCM活用のガイドライン
 CMの具体的な役割-市原市「防災庁舎」の例
 異彩を放つCM開拓者、明豊ファシリティワークス

第1章 品質・工期・コストの管理を支援
 CMの具体的な役割-実践女子学園「移転プロジェクト」の例
 提案に期待される「リアリティー」
 第三者機関であるCM会社の出番
 具体的な「判断材料」を発注者に提供
 「評価」そのものは発注者の領分
 コストの透明性を確保する役割
 信頼を基盤とする発注者支援ビジネス

第2章 フェアネスと透明性を旗印に顧客主義を貫く
 「あってはならない行為」に社員を面罵
 顧客からのリピート率は約7割
 「最初の10日間」がものを言う
 業務内容と責任範囲の明確化が必須
 CMの具体的な役割-レゴランド・ジャパンの例
 相次ぐ設計変更にも追随する
 よりどころは「フェアネス」「透明性」

第3章 「明朗会計」を打ち出し、異端から主流へ
 ウインドーフィルムの会社として創業
 「不正や隠し事のない会計」を徹底的に
 「顧客の立場に立つプロ」を志向する
 脱「請負」に向けた第二の転機を迎える
 「隠し事のできない」デジタル時代に向き合う
 社内の納得感を得るために経営を学ぶ

第4章 発注者支援業務をフィービジネスとして確立
 「『場』をつかむ能力」の高さ
 「正直さ」「誠実さ」が成長の源泉
 中立的な立場から知見やデータを蓄える
 勤怠管理を発展させた「マンアワーコスト管理」
 各人のコストからプロジェクト予算を見積もる
 管理システム運用の試行錯誤
 社員をマネジメントするシステムが管理会計に直結
 特筆すべきは「理念通りに動かしている点」
 時間管理の仕組みとして現場に定着

第5章 「見える化」でサービス品質と生産性を上げる
 “営業”段階を含めたプロジェクト管理も
 情報システムの要「データ活用推進室」
 現場からの「指標づくり」の要請に即時対応
 場所を気にせず、ペーパーレスな環境で働く
 テレワークを支えるのも「見える化」
 「自分たちのシステムだ」と受け止めてもらう
 効率主義と顧客主義、2つのベクトルを両立させる
 ほぼ全ての社内システムを内製化

第6章 ワクワク感で、優秀な人材を呼び込む
 デザイナーの辞職を引き止めた言葉
 CM会社の一員として心境の変化
 働き方を革新するオフィスづくりへ
 若手の成長に心を配る社風に
 「仕事を面白いと感じているのは社長だけ」という評に絶句
 「仕事を通して報われる」職場づくりに手応え

第7章 社会へ定着させる道筋
 開拓分野としての「公共建築プロジェクト」
 公共プロジェクトのモデル事業-清瀬市「新庁舎」の例
 自治体内の建築技術者不足に対応
 社会に向けて存在価値を訴求できるか
 ひたむきさで主流に躍り出るステージに

終章 代表取締役社長・大貫美氏に聞く

ISBN:9784822259686
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TN