物語戦略
監:内田 和成
著:岩井 琢磨
著:牧口 松二
内容紹介
逆転・進出・生き残り――。
物語を武器にする会社の戦い方とは?
顧客の選択に決定的なインパクトをもたらす
「シンボリック・ストーリー」を核にして、
マネのできないビジネスモデルを創り出す。
その事例とフレームワークを解説。
■「監修者序文」より
本書は、一般的な競争戦略の本では真正面から取り上げられることのない、
「おもしろさ」に着目します。
本書で取り上げる「おもしろさ」は企業の「物語」のおもしろさです。
物語は、競争戦略やビジネスモデルと結びついて、
顧客や従業員をはじめとするステークホルダーを強く引き付ける力なります。
それは多くの人に愛される、アイドルやアーティストの逸話のようなものです。
いつしか伝説となり、共感の源として、ファンの心に刻まれます。
本書ではこのような「企業が持つ強みを象徴する物語」を「シンボリック・ストーリー」と呼びます。
多くのステークホルダーの間で共有され、語り継がれることで、
ビジネスモデル自体の独自性を強くしてくれるものです。
その方法論を提示することが本書の目的です。
いろいろな会社の成功事例を紹介しながら、
シンボリック・ストーリーの効果を明らかにしたうえで、
物語を戦略的に活かすためのポイントを解説します。
目次
第1章 伝説の物語──企業の見え方を変える力
沈まないトランク
100万人の命を救ったエンジニア
売っていない商品の返品に応じる百貨店
勤務時間中に社員をサーフィンに行かせる会社
クレージーな人たちを尊敬する企業
第2章 シンボリック・ストーリー──情報化社会における経営資源
シンボリック・ストーリーの条件
情報化社会は物語社会
ビジネスモデルの核に物語を埋めこむ
つくってから伝えるという思考法からの脱却
第3章 物語を武器にする会社──逆転・進出・生き残りをかけた戦い
「逆転」 近大の完全養殖マグロ
「進出」 タニタの社員食堂
「生き残り」 PING のソルハイム博士
第4章 マネのできないビジネスモデルを描く──物語戦略の構築
ステップ1 物語を「見つけ出す」
ステップ2 力を「テストする」
ステップ3 ビジネスモデルに「適合する」
第5章 地上の星はどこにあるか──シンボリック・ストーリーを探す視点
人的資源タイプとその効果
物的資源タイプとその効果
組織資源タイプとその効果
物語発掘の2つの視点
偶然を捕まえる
第6章 物語のマネジメント──組織を強くする仕組みをつくる
物語が組織を強くする
仕組みづくりの3つのポイント
ISBN:9784822251437
。出版社:日経BP
。判型:4-6
。ページ数:216ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2016年04月
。発売日:2016年04月09日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJS。