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日経BPクラシックス

決定の本質 キューバ・ミサイル危機の分析 Ⅱ

第2版

著:グレアム・アリソン
著:フィリップ・ゼリコウ

紙版

内容紹介

「アート派(歴史家)とサイエンス派(理論家)とからなる外交政策の研究者全体に向けて本書は書かれていると著者たち自身が、序論で触れているように、初版の著者であるアリソンが同僚の歴史家のゼリコウを共著者に選んだのは、アート派とサイエンス派の両者の要求に応えたいという思惑からである。これは甚だ野心的な試みであって、両立は難しい。下手をすれば、虻蜂取らずになる怖れがある。本書に対する批評を何人かの研究者から聞いたことがあるが、その批評も、この両派のいずれかの立場からのものである。読者は、自分の好みに従って、例えば三つのモデルを扱った第1、3、5章は必要な限りで読み、キューバ危機を扱った第2、4、6章に集中するのも良い。」(渡邉昭夫東京大学・青山学院大学名誉教授の解説から)

第Ⅱ巻は、第4章「キューバミサイル危機ーー第二モデル(組織行動)による分析」から第7章「結論」までを収録。政治指導者ケネディとフルシチョフ、彼らを取り巻くホワイトハウスの国家安全保障会議執行委員会(エクスコム)とソ連最高幹部会、そして米ソ間の緊迫した駆け引きを舞台裏から克明に解明していく。

著者略歴

著:グレアム・アリソン
一九四〇~。ハーバード大学ケネディ行政大学院教授。政治学者。専門は政策決定論、核戦略論。ハーバード大学卒業後、オックスフォード大学で修士号、ハーバード大学で博士号取得。一九七二年から現職。クリントン政権時代に国防総省スタッフとしてウクライナ、ベラルーシなどの核兵器廃棄政策に関与。一九七一年に刊行した『決定の本質』は政策決定論の必読文献。他に『核テロ』、『日・米・ロ新時代へのシナリオ』(共著)。
著:フィリップ・ゼリコウ
一九五四~。バージニア大学教授。歴史学者。一九八九年から九一年、ブッシュ・シニア政権の国家安全保障会議(NSC)で、スコウクロフト大統領補佐官(国家安全保障担当)のスタッフとして働く。NSCを経てハーバード大学で教鞭を執り、一九九八年から現職。コンドリーザ・ライスとの共著にGermany Unified and Europpe Transformed。

ISBN:9784822251291
出版社:日経BP
判型:4-6
ページ数:476ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2016年03月
発売日:2016年03月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS