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決定版コーチング

著:ジェニー・ロジャース
訳:鶴見 樹里
訳:徳永 正一

紙版

内容紹介

本書「はじめに」より抜粋

良いコーチングとは、次のように、正しい答えが見つからない、曖昧な状況に身を預けることを認識していて、受け止め、必要に応じて適切な判断を下すことを意味します。
・ 人に対する好奇心を持ちながら、その好奇心が自分に向かっているのか、クライアントに眼差しを向けているのか常に見極める。
・ 人の心を理解する優れた直感力を、時には適宜調整しながら相手と向き合う。
・ 場合によっては、アドバイスを行いたくても控え、その一方でここぞというときにアドバイスする判断力がある。
・ コーチは自分を押し付けないと同時に、クライアントに最大の意識を向けて、その人のための真の存在でいる。
・ 人に興味を持ちながら、自分が好かれたいという欲求を自制する。なぜなら軸をぶらさず、妥協せずに相手に向き合わなくてはならないから。
・ コーチングは真剣なやり取りだが、コーチング・ルームからは、時には騒々しいほどの笑い声も聞こえる。

本書では、コーチング・テクニックについて解説していきますが、最高のコーチングとは実はテクニックを超越するものです。それは、シームレスな対話ともいえるほどに自然体です。この状況を本のなかで理解するには、実例を示すのが最善だと思い、本書にもいくつかケーススタディを紹介しています。

目次

第1章 コーチングとは何か
第2章 信頼関係を築くための基本と実践
第3章 コーチとクライアントとの関係性
第4章 脳科学とコーチング
第5章 コーチングにおける言葉の重要性
第6章 課題の共有
第7章 目標設定
第8章 行動変容の支援
第9章 支援とチャレンジ
第10章 情報提供とアドバイス
第11章 涙、トラウマ、そして心理療法
第12章 より良いセッションにするアイデア
第13章 プロコーチが知っておくべきこと
第14章 テクニックを超える

著者略歴

著:ジェニー・ロジャース
ジェニー・ロジャース
30年にわたる英国で最も経験豊富なエグゼクティブ・コーチの1人。
コーチングへの卓越した貢献により、2019年にヘンリー・ビジネス・スクール賞を受賞。
英BBCでのテレビプロデューサーや編集者、作家として活躍後、コーチングの世界に入る。
本書は、成功をおさめるコーチの手法についての「バイブル」として世界的に評価が高い。
訳:鶴見 樹里
鶴見 樹里
Monday株式会社代表取締役。上智大学比較文化学部 The College of Law,Londonなど卒業後、ロンドンの法律事務所マクファーレンズでジョイント・ベンチャーなどを含む商法と知的財産権法にかかわる英国弁護士として活躍。
帰国後はデザイン&ブランディングを提供するグラフ株式会社の代表取締役社長を務め、3年かけて黒字転換に成功。
2015年にMonday株式会社を立ち上げ、エグゼクティブ&リーダーシップ・コーチ、コンサルタント及びファシリテーターとして活躍中。
訳:徳永 正一
徳永 正一
株式会社カンプス代表取締役。熊本県出身。東京外国語大学ロシア語学科を卒業後、英国ロイター本社、ロイタージャパン等において金融サービス、知的財産権の分野で営業、営業管理職、経営職を経験する。2017年に株式会社カンプスを立ち上げ、ビジネス・コーチングと組織開発コンサルティング業務を開始、現在に至る。
国際コーチング連盟(ICF)日本支部元理事。

ISBN:9784820729433
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
判型:A5
ページ数:480ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB