はじめに これからの企業経営に必要な3つの視点
第1章 新規点のM & A──シナリオ・プランニング
企業の成長・革新に活かす未来図を描き出すために
読み方のポイント 自社の自己革新に向けて未来図を描く
1 なぜ、あえてM&A戦略の考え方を見直すのか?
個人と法人の意思決定プロセスの違いは何か?
「質×需要度」の追求を前提にM&A戦略を自分ごと化する工夫を
2 VUCAを踏まえた「不測な事態」への対応策を考える
将来に備えて知っておきたい「VUCAの新解釈」とは?
3 グローバルから見て「事前の経営策定」が遅れる日本
「未来へ向けた世界観づくり」に立ちはだかる3つの山
4 独自に「企業の世界観」を反映させたシナリオ・プランニング
優先順位づけはナンセンス! 複数の未来に備えよう
ヘッジ戦略か、ベット戦略か──柔軟性ある意思決定には準備が必要
5 「戦略」の再構築で誰もが向き合う「事業ドメイン」問題
シナリオづくりは企業の自己革新ツールにも使える
ここに注目!! 事業ドメインが変わり「株式時価総額の評価」が12年で6倍
6 「自社に深く向き合う」シナリオ事例とそのつくり方
「発散」「収束」の5ステップを踏むことで精度がアップ
STEP1 シナリオテーマとフレームワークの設定 難易度★
STEP2 未来情報の収集と変化ドライバーの抽出 難易度★★★
新VUCAの時代の変化ドライバーを考える
STEP3 変化ドライバーの整理・構造化とシナリオ抽出 難易度★★★★
STEP4 シナリオの精緻 難易度★★
STEP5 シナリオからの戦略的示唆の抽出 難易度★★★
ここに注目!! 「事前の予防」「発生後の処理」が大切なリスク対応
まとめ01 企業の成長・革新に活かす未来図を描く
第2章 「ブランディング」からM&Aを考える
事業の発展に向けて新たな視点を身につけよ
読み方のポイント 自社の将来の成長と発展を見据えて何を強みにするのか
1 なぜ「ブランディングの活用」が求められているのか?
「広義のブランディング」が有益とされる背景とは?
ブランディングを考えるときの「3つのターゲット」
2 「ブランディング」を通して企業は何ができるのか
「広義のブランディング」の領域とは?
“HOW”マーケティングと“Why”のブランディングの違い
ブランディングが創出する「6つの価値」と「4つの上位概念」
3 M&Aでブランディングを取り入れる意味
典型的なM&Aプロセスの課題──「合意形成にかける時間」が不足
M&Aプロセスに必要な観点とその効果とは?
ブランディングに早期に取り組む価値と効果
4 「M&Aプロセスでブランディングを活用する」手順
STEP1 ありたい姿とM&A戦略の紐づけ 難易度★★
STEP2 組織もしくは事業の理解深化 難易度★★★
STEP3 成長の基盤づくり 難易度★★★
STEP4 ブランド価値の創出・向上 難易度★★
ここに注目!! 買収候補先企業の“感性(ブランド)を理解し、M&Aに成功
まとめ02 ブランディングを上手く活用する
第3章 「右脳的発想のM&A」と「経営統合プロセス」の進め方
M&A戦略策定の基本ステップを押さえ、柔軟な戦略を考えよ
読み方のポイント M&Aの成功率を上げる「M&A戦略」と「PMI」の実際
1 M&A戦略の位置づけ・役割とは何か
M&A戦略は「プレM&A」「ディール」「ポストM&A」のプロセスで構成
STEP1 将来ビジョンの確認 難易度★
「投資枠の予算化」は何のために設定するのか留意する
STEP2成長シナリオ・戦略オプション検証 難易度★★
市場環境分析──「対象市場の魅力度」を確認する
競合環境分析──参入後に「競争優位性を発揮できるか」を押さえる
顧客動向分析──顧客の購買要因を特定、「参入後の顧客ニーズ」を検証する
内部環境分析(自社)──自社の強みや付加価値を知る
戦略オプションの検討──M&Aありきではない、「オプション」も用意する
STEP3 M&A戦略の検討 難易度★★★
2 M&A実施後の要となるのがPMI
シナジー効果を目指すM&A戦略
人材確保で妥協をせず「適切な人材」を配置する
M&Aの「対象企業の特性」でPMIの難易度は変わる
PMIには「一般解はない」と考える
3 新しい潮流「右脳的」発想のM&Aとは何か
「右脳的」発想のM&Aとは何か
「社会的価値」と「経済的価値」の重視
なぜ、右脳的発想のM&Aが増えているのか
右脳的発想のM&Aは競争優位性の発揮につながる
4 ケース 「右脳的」発想のM&Aは何がポイントか
ケース① IT企業(A社)によるプロサッカークラブ
「社会貢献」と「事業性」のシナジーを求めたM&A
ケース② 飲食チェーン(B社)による学習塾のM&A
ファミリーレストランが新たな分野へ参入
ケース③ 大手金融機関(C銀行)によるヘルスケアアプリ開発企業のM&A
業界変化を前提に異業種の先端技術へ参入
ケース④ 不動産デベロッパー(D社)によるeスポーツチームのM&A
企業文化の違いに直面し、今後のあり方を模索中
まとめ03 事業の差別化に向けた武器になる右脳的発想のM&A
第4章 リスク社会を生き抜く「M&A実務変革」
DX・データアナリスティクの最大限の活用を
読み方のポイント M&A実務──財務・税務・法務を理解する
1 バブル崩壊後、M&Aへの取り組み姿勢が変わった日本企業
M&Aプロセスの効率性と領域拡大、中小企業向け案件が進む
汎用化するのか? 新たな「3つのM&A実務」という潮流
2 基礎編・M&Aの実務──クロージングまでの基本的な流れ
どのように買い手と売り手が折衝していくのか
3 M&Aの新潮流「DX・データアナリティクス」とは何か
M&Aプロセスで「完全オンライン化が進む」という変化
4 未来編・M&A実務──AIによりどんな企業も挑戦しやすい環境に!
M&A実務の情報処理高速化の果てに「人間が介在しない未来の姿」も
スマートPMI・社会的責任を重視したM&Aが、ますます増える!?
まとめ04 「今の事業が完成形ではない」という意識が事業を進化させる
おわりに 全体俯瞰と統合的思考で新時代を切り拓く
Q&A 実務で押さえておきたいこと