出版社を探す

奪われたくらし

原発被害の検証と共感共苦(コンパッション)

他著:髙橋若菜
他著:藤川 賢
他著:清水奈名子

紙版

内容紹介

揺らぐ被ばく防護基準、住めないふるさと、避難さえも「自己責任」とされる現実。福島原発事故による避難の苦悩や避難先での生活の困難を、新潟県の調査を中心に明らかにする。

目次

まえがき 髙橋若菜 

序章 累積する課題の解決に向けて――福島原発事故被害の一〇年を通して 藤川賢 

第Ⅰ部 過小評価された放射線被ばく

第一章 国際的な放射線被ばく防護基準と日本政府の対応をめぐる課題 清水奈名子 
第二章 日本における放射能リスクをめぐる多重基準と軽視 藤川賢

第Ⅱ部 福島原発事故による生活剥奪

第三章 崩れた安全神話、奪われた平穏なくらし──震災前から震災後一年まで 髙橋若菜 
コラム1 福島県内における原発事故後の不安と避難 阪本公美子
第四章 避難生活の苦渋と自己責任化をめぐる問題 清水奈名子
コラム2 栃木県と低認知被災地
第五章 二次被害としての差別──いじめ対策がもたらす被害の不可視化 清水奈名子 
第六章 ふるさと疎外・損傷・剥奪 関礼子

第Ⅲ部 社会正義の底上げを目指して──新潟県内の営みを中心として

第七章 バルネラビリティへのまなざし──避難と地域子育て支援 小池由佳
第八章 目の前の避難者に等しく向きあう社会正義──災害経験と避難者支援 関礼子
第九章 生活剥奪のエビデンス――自治体調査は何を照らし出したか 髙橋若菜
コラム3 山形県による官民一体の避難者支援 清水奈名子
コラム4 秋田県における区域外避難者の生活とその支援 高橋知花 
第十章 福島原発事故へのコンパッション──ヒロシマ・ナガサキ・ミナマタからフクシマへ 関礼子 

あとがき 髙橋若菜

著者略歴

他著:髙橋若菜
高橋若菜 (宇都宮大学国際学部)
他著:藤川 賢
藤川 賢 (明治学院大学社会学部)
他著:清水奈名子
清水奈名子 (宇都宮大学国際学部)

ISBN:9784818826076
出版社:日本経済評論社
判型:A5
ページ数:326ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS