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福音書記者マタイの正体

その執筆意図と自己理解

著:澤村 雅史

紙版

内容紹介

マタイはなぜ福音書を書いたのか、気鋭の新約学者による刺激的論考

従来、マタイ福音書は、マルコ福音書を「イエス語録」によって補完した、増補改訂版と位置づけられてきた。その執筆目的として、マタイ自らが属する共同体の信仰的ニーズに応えるため、「すべての民」(28章)への宣教を促進するためなどが想定されてきた。これらの通説を鋭く問い直し、新しい視点からマタイ福音書の執筆意図に迫る。

【目次】
序論
第1章 研究史
第2章 マタイとマルコはどのように異なるか─マタイによる編集の特徴について
第3章 マタイの律法理解について
第4章 マタイの宣教論─ἔθνος(エスノス)理解に寄せて
第5章 マタイによる諸民族宣教─救済史的転換モデルを乗り越えて
第6章 マタイの切迫した危機感について─ἀνομία(アノミア)理解に寄せて
第7章 マタイの執筆意図について
結論

目次

序論
第1章 研究史
第2章 マタイとマルコはどのように異なるか─マタイによる編集の特徴について
第3章 マタイの律法理解について
第4章 マタイの宣教論─ἔθνος理解に寄せて
第5章 マタイによる諸民族宣教─救済史的転換モデルを乗り越えて
第6章 マタイの切迫した危機感について─ἀνομία理解に寄せて
第7章 マタイの執筆意図について
結論

著者略歴

著:澤村 雅史
1967年、青森県青森市生まれ。現在、広島女学院大学チャプレン(国際教養学部国際教養学科准教授)。エリザベト音楽大学非常勤講師(人間学担当)。1990年小樽商科大学商学部卒業、川崎重工業株式会社勤務を経て、1999年関西学院大学神学部卒業、2001年同神学研究科博士前期課程修了、2016年広島大学総合科学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。2001-2009年日本キリスト教団春日東教会(福岡県春日市)主任担任教師。2014年より広島YMCAチャプレン、日本YMCA同盟ミッション委員。

ISBN:9784818409620
出版社:日本キリスト教団出版局
判型:A5
ページ数:194ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2016年12月
発売日:2016年12月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRMF