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TQM みんなの"大誤解"を斬る!

顧客満足は正義なのか?

編著:飯塚 悦功
編著:金子 雅明
編著:平林 良人

紙版

内容紹介

 TQM(Total Quality Management:総合的品質経営)は、SQC・TQCを経て時代の要請に応じてその概念・手法を進化させてきた、品質中心の経営アプローチです。デジタル化の進展著しい現代の経済社会においても十分に通用する、経営管理の基本に満ちた経営ツールであり、組織運営には欠かせないものです。
 本書は、品質とは何か、品質管理と品質保証はどう違うのか、標準化の光と陰、といった基礎的事項の一つひとつに立ち返ることで、TQM/品質/マネジメントという基本的な視点から見た、この世にはびこっている誤解を“斬る”とともに、その誤解の先にある、「ではどうすればよいのか」までを提案・示唆するものです。
 品質分野のエキスパートである著者らが厳選した23 の“大誤解”を、「顧客満足のためにお客様の言うとおりにすべきか?」といった,組織の部門・階層を問わず抱きがちな問いと、「品質管理では儲けることはできないのでは?」といった、組織のトップ・管理者層が心の底にもっている疑問に分け、『TQM みんなの“大誤解”を斬る!』・『TQM うちのトップ・上司の“大誤解”を斬る!』に分冊して語っています。

目次

誤解1 高品質=高級・高グレード・高価な製品ではないのですか?
誤解2 品質の“品”は“しなもの”のことですよね
誤解3 「顧客満足」のため、とにかくお客様の言うとおりにしよう。いや素人であるお客様の言うことなんか聞いていられない
誤解4 品質管理と品質保証は同じことですよね
誤解5 最近は管理、管理ってうるさいけど、締め付けばかりじゃ仕事にならないんだよ
誤解6 マネジメントですか? そんな軽薄なことより一にも二にもまずは「技術」ですよ
誤解7 目の前の仕事を片付けるのがやっとで、管理とか標準化なんて悠長なことを考えている暇はありません
誤解8 標準化・文書化ばかりやっていると、マニュアル人間ができて本当に困るよ
誤解9 プロセスが大事だって? 世の中は「結果」がすべてだよ!
誤解10 失敗の分析? 過去を振り返っても暗くなるだけじゃないか!
誤解11 PDCAなんて当たり前。じゃんじゃん回しているよ!

著者略歴

編著:飯塚 悦功
飯塚悦功
超ISO企業研究会 会長、東京大学名誉教授、JAB理事長
1947年生まれ。1970年東京大学工学部卒業。1974年東京大学大学院修士課程修了。1997年東京大学教授。2013年退職。2016年公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)理事長。日本品質管理学会元会長、デミング賞審査委員会元委員長、日本経営品質賞委員。ISO/TC176前日本代表、JAB認定委員会元委員長などを歴任。
編著:金子 雅明
金子雅明
超ISO企業研究会 副会長、東海大学情報通信学部経営システム工学科 准教授
1979年生まれ。2007年早稲田大学理工学研究科経営システム工学専攻博士課程修了。 2009年に博士(工学)を取得。2007年同大学創造理工学部経営システム工学科助手に就任。2010年青山学院大学理工学部経営システム工学科助手、2013年同大学同学部同学科助教、2014年東海大学情報通信学部経営システム工学科専任講師(品質管理)、2017年同大学同学部同学科准教授に就任し、現在に至る。専門分野は品質管理・TQM、医療の質・安全保証、BCMS。
編著:平林 良人
平林良人
超ISO企業研究会 副会長、株式会社テクノファ取締役会長
1944年生まれ。1968年東北大学工学部卒業。1987年セイコーエプソン英国工場取締役工場長。1998~2002年公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)評議員、2001年~2010年ISO/TC176(ISO9001)日本代表エキスパート、2002年~2010年東京大学大学院新領域創成科学研究科非常勤講師、2004~2007年経済産業省新JISマーク制度委員会委員、2008年~2014年東京大学工学系研究科共同研究員、2016年~現在ニチアス株式会社社外取締役。

ISBN:9784817197450
出版社:日科技連出版社
判型:A5
ページ数:192ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KF