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ソフトウェア不具合改善手法 ODC分析

工程の「質」を可視化する

編:日科技連ODC分析研究会
著:杉崎 眞弘
著:佐々木 方規

紙版

内容紹介

 巨大化・複雑化するソフトウェア開発において、技術者が多大な時間と労力を費やすのが不具合への対応である。従来、不具合を検出し、修正するのが主な対応であった。しかし、ODC分析のアプローチ方法はまったく異なる。不具合を残存させてしまう「やり方」を見つけることで、ソフトウェア品質を改善するのがODC分析手法である。ODC分析においては、工程で摘出された不具合の出方を分析することにより工程実施の質を「見える化」し、必要なアクションを示唆し、実施するのである。
 ODC分析は、米国IBM社の研究チームが社外発表した研究論文をもとに手法化された。本書では、ODC分析の分析理論を解説し、実務事例を紹介する。

目次

第1章 ソフトウェア開発の見える化について
第2章 ODC分析のコンセプト
第3章 ODC分析の事例研究
第4章 ODC分析評価の理論的裏付け
第5章 ODC分析実施のガイド
第6章 ODC分析に関わる開発プロセスについて

著者略歴

著:杉崎 眞弘
杉崎眞弘
 長年、日本アイ・ビー・エム株式会社大和研究所にて中小型システムからPC、組込みシステムに至るシステムのOSおよびアプリケーション製品の品質保証に従事。ソフトウェア品質保証部門長として、品質検証、製品発表/出荷判定責任者のみならず、ODC分析、DPPなど品質検証技術、開発プロセス改革、開発手法導入を主導した。
 IBM定年後、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)にて海外連携研究員として、ドイツ・フラウンホーファ研究所とIndustrie4.0およびそれを支えるシステムズエンジニアリング技術の日本への紹介・導入事業を3年間担当した。
 IPA退任後、独立してソフトウェア開発のコンサルティング事業を生業とする傍ら、品質研究団体活動を行っている。
 日本科学技術連盟ODC分析研究会運営委員、一般社団法人UX設計技術推進協会理事。
著:佐々木 方規
佐々木方規
 1985年、株式会社CSK(SCSK株式会社)に入社後、エミュレータのソフトウェアテストを担当。2000年、株式会社ベリサーブの分社化に伴い転籍後、テストの技術開発部門およびソフトウェアテスト・サービスの品質保証部門を設立し、現在に至る。
 日本科学技術連盟ODC分析研究会運営委員長、JSTQB(Japan Software Testing QualificationsBoard)技術委員会委員長などを歴任。

ISBN:9784817197139
出版社:日科技連出版社
判型:A5
ページ数:216ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2020年08月
発売日:2020年08月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB