翻訳力錬成プロブック
商品となる訳文の作り方
著:柴田 耕太郎
紙版
内容紹介
翻訳者・翻訳プロデューサ・翻訳教育者である著者による、文法力・論理力・表現力を三位一体化する指南書。 英文法を精密に理解し、一語たりともおろそかにせず忠実に英文を分析することでしか得られないプロレベルの訳文の作り方とは。
目次
第一部 英文読解五つのポイント
Ⅰ アンド
対等のand/等位のand/andの別の切り口
butのいろいろ/orのいろいろ/実践
Ⅱ カンマ
カンマの意味/易しい文例/理解を深める/実践
Ⅲ 記号
記号の意味/易しい文例/理解を深める/実践
Ⅳ 掛かり方
掛かり方の原則/易しい文例/理解を深める/実践
Ⅴ 日英語の誤差
8つのパターン/用途からみた切り分け/理解を深める/実践
第二部 翻訳に必要な知識
Ⅵ トリビアル文法
itとthatとthis/forの意味/it ~ thatの意味/little、fewなどの両義性/onlyの訳/to不定詞の形容詞的用法/asのいろいろ/of/aとthe/agreeの意味/副詞+前置詞句/表の意味と裏の意味/接尾辞/補語となる副詞と形容詞/未来表現/その他
Ⅶ 翻訳の要諦
訳し方の技術(曖昧文の読み解き/品詞を見分ける/前置詞句の連続の解釈/転移修辞の訳し方/英語には助詞がない/省略部分の復元/訳語の選択/辞書の定義にこだわらない/過去形を現在形に訳す/原文の構造が見える訳/形容詞+名詞/自動詞と他動詞/コロケーション/品詞を見分ける…)
業界知識(よい翻訳とは/読み易くするための留意点/編集者は新人翻訳者のどこを見るか/男ことば、女ことば/翻訳に資格は必要か/英語学と学校英語/読む力を伸ばすには/翻訳で食べてゆけるか/翻訳の勉強/翻訳者として独立したい/翻訳契約を交わすか/説得性ある訳語…)