人類学者のレンズ
「危機」の時代を読み解く
著:松村圭一郎
写真:喜多村みか
紙版
内容紹介
当たり前の日常が、視点を変えると全く別の世界になる―。
気鋭の人類学者による、世界の見方を変える「手引き」書。
西日本新聞で2020~2022年に連載した「人類学者のレンズ」、朝日新聞で2018年に連載した「松村圭一郎のフィールド手帳」を加筆・修正、再編集して書籍化。
「うしろめたさの人類学」などで知られる筆者は、コロナ禍やオリンピック、地震、水害、戦争などの社会、時事問題が噴出する「現在」に立脚しつつ、人類学の先行研究、原点であるエチオピアの人類学調査、古里の熊本での思い出をたどっていく。
人類学者のさまざまな眼を通じて、「危機」の時代を読み解き、揺れる「今」を生きるヒントを考える。
レヴィ=ストロース、ルース・ベネディクト、デヴィッド・グレーバー、ティム・インゴルド、岩田慶治、猪瀬浩平、磯野真穂など、国内外の人類学者の論考が登場。人類学という学問と現実をつないでいく試み。
西日本新聞連載時と同様に福岡出身の写真家、喜多村みかとコラボ。ポートレートでありながら、抽象性を合わせ持つ喜多村の写真は、文章の余白や解釈の幅を広げる。
ISBN:9784816710148
。出版社:西日本新聞社
。判型:4-6
。ページ数:208ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2024年03月
。発売日:2024年04月18日。