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現代アート入門

著:デイヴィッド・コッティントン
訳:松井 裕美

紙版

内容紹介

「なぜこれがアートなの?」と疑問を抱くすべての人に――。注目を集めると同時に、当惑や批判を巻き起こし続ける現代アート。私たちは何を経験しているのか。それはどこから生まれ、どのように展開してきたのか。「モダン」な社会や制度、メディアとの関係から現代美術の挑戦を読み解く最良の入門書。

目次

序 章 モダン・アート
――モニュメントなのか、あざけりなのか

第1章 アヴァンギャルドをたどる
前衛の起源と立場
モダン・アートを売る
今日の前衛──死んでいるのか、生きているのか

第2章 モダンなメディア、モダンなメッセージ
絵画と装飾──その快楽と諸原理
メディアを混ぜる――コラージュからインスタレーションへ
芸術とオブジェのあわい

第3章 ピカソからポップな偶像へ
――芸術家の名声
誰かがピカソにならなければならなかった
女性芸術家たち──差異化された立場
ポップ・アイドルたち

第4章 現代の錬金術
――モダン・アートと消費主義
不純物から金へ
スペクタクルの社会
モダニズムの危機

第5章 ポストモダンを超えて
――その先にあるもの
新しいものの見方
差異の世界──西洋と非西洋
創造性の代価──デジタル時代の芸術

訳者あとがき
用語解説
文献案内
図版一覧
索引

著者略歴

著:デイヴィッド・コッティントン
David Cottington
1948年生まれ。コートールド美術研究所にて博士号(美術史学)取得。ファルマス大学教授、キングストン大学教授などを経て、現在、キングストン大学名誉教授。専門はキュビスムをはじめとする前衛芸術。主な著作にCubism in the Shadow of War(1998年)、Cubism and its Histories(2004年)、The Avant-Garde: A Very Short Introduction(2013年)などがある。
訳:松井 裕美
1985年生まれ。パリ西大学ナンテール・ラ・デファンス校博士課程修了。名古屋大学特任講師、名古屋大学高等研究院特任助教などを経て、現在、神戸大学大学院国際文化学研究科准教授。専門は近現代フランス美術史。主な著作に『キュビスム芸術史』(名古屋大学出版会、2019年、和辻哲郎文化賞)、ディディ=ユベルマン『受苦の時間の再モンタージュ』(共訳、ありな書房、2017年)などがある。

ISBN:9784815810092
出版社:名古屋大学出版会
判型:4-6
ページ数:224ページ
価格:2700円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA